フジロックフェスティバル2018
2018年7月26~30日、フジロックフェスティバル2018に参加しました。
観客として今回特筆すべき点は、
- ノーベル賞受賞後のボブ・ディランが登場したこと
- ケンドリック・ラマーをはじめとするヒップホップ系アーティストが重要な位置を占めたこと
- キャンプサイト、飲食店等が台風の影響を受けたこと
の3点でしょう。
2018年は、ボブ・ディランとケンドリック・ラマーが出るというだけで十分なインパクトがありました。
ボブ・ディランのライブは、単独公演をそのまま流用したライブではなく、フェスティバル仕様でした。通常の単独公演ではライブが始まる時にコロンビアレコードによるアーティスト紹介のアナウンスが流れます。ボブ・ディランは50年以上、デビュー当時のアナウンスを使っており、それがライブの定番となっていましたが、フジロックではそれが流れず、フェスティバルとして臨んでいることが分かりました。曲は60年代から現在までまんべんなく選ばれていました。近年のライブと同様、ボブ・ディランはピアノ中心の演奏で、ギターはチャーリー・セクストンらに任せていました。
前方の客は数十年ボブ・ディランを聞いてきたというような人がいました。
ケンドリック・ラマーは、最新作「ダム」でピュリッツァー賞を受けた直後であり、このタイミングで日本公演をやることの意義は大きいと感じましたが、ライブ自体は改善の余地がありました。
N.E.R.Dはダフト・パンクの「ゲット・ラッキー」をやりました。「ハッピー」はやりませんでしたが、サマーソニックのファレル・ウィリアムスを見た人は、フジロックとサマーソニックでだいたいのヒット曲は聞けたと思います。
このほか、イヤーズ&イヤーズ、サカナクション、ポスト・マローン、スクリレックス、スーパーオーガニズム、MGMT、アッシュ、サチモス、ジャック・ジョンソン、ヴァンパイア・ウィークエンド、ダーティー・プロジェクターズ、チャーチズ等を見ました。
会場内は、アバロンフィールドからホワイトステージ後方への導線が新設され、ホワイトステージ、アバロンフィールド間が複線化されました。
アバロンフィールドのホワイトステージ側一帯を伐採し、アバロンアートビレッジを創設しました。金曜夜のオールナイトフジがなくなりましたが、カフェドパリやストーンドサークル等は維持され、ところ天国の富士映劇も残りました。物販の出店者やイベントの変わらなさ、マンネリ化は今回も感じられました。