フジロックフェスティバル2017
今年は久しぶりに本格的な雨が降りました。金曜は一時的に土砂降りがあり、土曜は一日中本格的に雨が降りました。気温も下がりました。いつものフジロックに戻った感じです。数年ぶりに野鳥の会の長靴を履きました。
今年の主な会場内変化は
1.グリーンステージからホワイトステージまでの導線を舗装
2.ワールドレストランを縮小しブルーギャラクシーに
3.オールナイトフジが規模縮小
4.ピラミッドガーデンのメインピラミッド撤去
5.苗場食堂のステージ位置が変更
などでした。
今年の話題は、ホワイトステージの小沢健二でしょう。ファンであるかどうかに関係なく、仕事としてニュース価値を判断するならば、スチャダラパーとともに「今夜はブギー・バック」をやったことは一般報道するべきレベルのニュースでした。私は仕事ではなく個人として行っているのでその時間はテンプルズを見ていました。洋楽ファンにとってのハイライトはエイフェックス・ツインだったと思います。映像を日本向けに編集し、フジロックの出演者も時事ネタも盛り込んでいました。ライブの構成も考えられており、さすがに世界トップ級のアーティストでした。最も盛り上がったのは野々村竜太郎が出てきたときでした。
グリーンステージ、ホワイトステージのトリとトリ前は各日ともいいアーティストを並べていました。日曜のフィールド・オブ・ヘブンでラブ・サイケデリコが入場規制になっていたので、洋楽を中心に見る人と邦楽を中心に見る人が、これまでよりも明確に分かれていたような気がします。
オールナイトフジを改装した金曜深夜のカフェドパリは、そこでその時間帯に興行を維持する意義が見出せませんでした。現在のオレンジカフェ、ストーンド・サークル、カフェドパリのありようは、事業の縮小、撤退を決断できない中小企業の経営を感じます。
グリーンステージ、ホワイトステージ間が舗装されたので親子がキッズランドまでカートで行きやすくなりましたが、そこに至るまでの導線やグリーンステージ後方ではたばこが吸われているため、子どもには空気の悪いフェスになっています。毎年オアシスエリアの入り口にたばこのブースがあることを考えると、主催のスマッシュには、受動喫煙を防止する健康増進法を守る気は全くないようです。キッズランド、キッズの森を充実させ、子ども用リストバンドまで用意しておきながら、受動喫煙対策を何もしないのは反社会的とも言えます。
ライブを見た主なアーティストは
金曜:デデマウス、ラグンボーン・マン、ルート17ロックンロール・オーケストラ、ラッドウィンプス、ファーザー・ジョン・ミスティ、ザ・エックス・エックス、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、ゴリラズ
土曜:ゴールデン・カップス、クロニックス、アヴァランチーズ、レモン・ツイッグス、コーネリアス、テンプルズ、エイフェックス・ツイン、LCDサウンドシステム
日曜:ジェット、スロウダイヴ、スタージル・シンプソン、ロード、アウスゲイル、ビョーク、メジャー・レイザー、G&グレン・ミラー・オーケストラ
見逃した主なアーティストはエデン、アルカ、ラモーナ・フラワーズ、ウェスタン・キャラヴァン、デス・グリップス、小沢健二、ボノボ、サンダーキャットなど。