1993年。日本で編集されたソフトロックの企画盤。エタニティーズ・チルドレン、フォー・キング・カズンズ、ロジャー・ニコルス・トリオ、ジャン&ディーン等を収録。20曲のうち10曲はゲイリー・ゼクリー、4曲はロジャー・ニコルスが作曲に関わっている。エタニティーズ・チルドレン、フォー・キング・カズンズ、スパンキー&アワ・ギャング等はアルバムが出ているが、ゲイリー・ゼクリー、ザ・フォルテ・フォーなどはアルバムが出ていない。曲によってはリズム&ブルースやサーフィンの影響を受けたファルセット、サイケデリック・ロックの影響を受けたエレキギターが出てくる。
1994年。前半にロジャー・ニコルス、後半にカート・ベッチャーの曲を中心に収録。最初の2曲のカウシルズ、最後の2曲のフリー・デザインは有名だが、その間の18曲は有名グループと無名グループが混在している。ジョン・アンドリュース・タータグリア、サマーズ・チルドレン、ショット等は2010年代に入っても知名度は高くない。
1995年。フォー・シーズンズ、フィフス・ディメンション等、ヒット曲を持つグループを収録したという。ロイヤル・ガードメン、トミー・ロー、バッキンガムズ等は、ヒット曲を持つからといって広く知られているわけではないだろう。ソルト・ウォーター・タフィ、スパイラル・ステアケース、ファン・アンド・ゲームス、ハーパース・ビザール等を収録。
2018年。邦題「見せかけの世界 あなたの知らないソフト・ロック名曲選1966-1972」。あまり知られていない曲を集めた企画盤。32曲収録。個々の曲の作曲者や歌手、プロデューサーには、著名人と関連する人が多い。大手レコード会社の売れなかったシングル盤等から収録しているのでストリングスやホーンセクションのアレンジはヒット曲と変わらない。
2018年。邦題「陽のあたる大通り あなたの知らないソフト・ロック名曲選第二集」。31曲収録。探せばもっと出てくるのかもしれないが、ソフトロックのこれまでの評価を変化させるものはまず出てこないと想像できる。
1998年。ホワイト・プレインズやブラザーフッド・オブ・マン、カウシルズ、クロディーヌ・ロンジェ、ニック・デカロ、イングランド・ダン&ジョン・フォードまで含む60年代後半のヒット曲集。パンチの「フォーリン・レディー」、イングランド・ダン&ジョン・フォードの「シーモンの涙」、ブラザーフッド・オブ・マンの「太陽に歌おう」はソフトロックというよりはポップス。