1999年。キーボードを含む5人組。デンマーク出身。ボーカルは元タッド・モローズ、ストリート・トーク。中心人物はギターで、作詞作曲もほとんどギターがやっている。ドラムは中国系と思われる。自然の音やバイオリン、アコースティック・ギターで荒涼とした世界を描き、ドラマチックなメロディーで主人公の苦難の道を表現する。
2002年。邦題「永遠の旅路」。日本デビュー盤。元モアニ・モアナのギターが加入し、ベースは元タイム・マシーンに交代、ドラムも交代し、6人編成になった。キーボードはヤンス・ヨハンソンのような演奏もできるが、雰囲気を盛り上げるためのオーケストラ風の使われ方が多い。前作に続き、民謡風のメロディーが随所に登場する。
2003年。邦題「狂乱からの旅路」。ボーカルが交代、スペース・オデッセイ、アストラル・ドアーズのパトリック・ヨハンソンが加入、ベースはギターのエリック・ラヴンが演奏。ボーカルの歌い方はブラック・サバスのトニー・マーティンに似ている。バグパイプやバイオリン、フルートを使用しており、メロディーはヨーロッパ民謡を意識したのかシン・リジーを思わせる。歌詞はトールキンに影響されているところがあり、ヨーロッパ型ヘビーメタルとプログレッシブ・ヘビーメタルをうまく両立できている。ヴァンデン・プラスを上回った。
2006年。ベース、キーボード、ギターが交代。サウンドが全体に力強くなり、キャメロットやANGRA並みに音が厚い。ギターとキーボードが主導権をうまく分け合っており、アップテンポもしくは高速のドラムが曲を支える。ヘビーメタルとしてはかなり質が高いが、ボーカルが力みすぎている。ブラック・サバスの「ヘブン・アンド・ヘル」ほどのつやはない。「ディーモン・デザイア」収録。「フェイス-アパシー・ディヴァイン・パート1」はバイオリンのイントロで入り、マンドリン、アコーディオン、バイオリンで終わる。この曲が最長で8分。
2010年。前作の路線。6分から8分の曲が多くなり、最後の曲は16分ある。民謡風のメロディーや楽器の使い方を接着剤として、フレーズの転換やリズムの変更に利用している。ニルス・パトリック・ヨハンソンのボーカルはアストラル・ドアーズより表現に幅がある。日本盤ボーナストラックはユーライア・ヒープの「哀れみの涙」のカバー。名曲としてもともと有名だった。