THE PAINS OF BEING PURE AT HEART

  • アメリカのロックバンド。4、5人編成。ボーカルは男性と女性の2人。
  • シューゲイザーを通過したようなノイズを含むポップス、ロック。

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THE PAINS OF BEING PURE AT HEART

2009年。男性ボーカル兼ギター、ベース、ドラム、キーボード兼女性ボーカルの4人編成。アメリカ、ニューヨーク出身。ディストーションがかかったギターが多いが、全曲に入っているわけではない。やや奥にこもったボーカルはどの曲の同様なので、全体としてシューゲイザーのサウンドと言える。「カム・サタデー」はポップなメロディー。「エヴリシング・ウィズ・ユー」収録。「ヤング・アダルト・フリクション」「ア・ティーンエイジ・イン・ラヴ」はいい曲だ。

HIGHER THAN THE STARS

2010年。EP盤。日本盤は2枚組。新曲4曲とそのリミックス3曲を収録。タイトル曲と「103」「ツインズ」はシューゲイザー風の曲で、特に「103」はギター、「タイトル曲はシンセサイザーによるシューゲイザーになっている。どの曲もポップだ。2枚目はデビューアルバム以前のシングル等5曲を収録。「カート・コバーンズ・カーディガン」「ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート」が入っている。2枚で計40分。

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BELONG

2011年。ギターが加入し5人編成。サウンドが厚くなり、キーボードがギター並みに活躍する。ベースもボーカルを取るようになったのでコーラスに広がりがある。早くもシューゲイザーのサウンドから脱して、シューゲイザーを通過したポップなロックになっている。ポップといっても、控えめな明るさのあるメロディーだ。ボーカルがもっと前に出てきてもよい。「ハート・イン・ユア・ハートブレイク」「ザ・ボディ」は爽快感がある。

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DAYS OF ABANDON

2014年。主に男性ボーカル兼ギター、ベース、ドラムの3人で演奏面を担い、女性ボーカルがコーラスとリードボーカルで補完する。シューゲイザーの要素は薄くなり、少なくともギターで空間を埋め尽くすというようなサウンドはなくなった。それに近い曲としては「ビューティフル・ユー」「アンティル・ザ・サン・エクスプローズ」がある。ギターが中心であることには変わりなく、陰りがあるベル・アンド・セバスチャンとも言える。アップテンポで明るい曲が多くなったが、音の強さやボーカルの声の張り上げが大きくならず、メロディーとテンポが軽くなったという印象だ。「シンプル・アンド・シュア」「ケリー」「ライフ・アフター・ライフ」は女性ボーカルがリードボーカルをとる。

ABANDONMENT ISSUE

2015年。EP盤。アルバムの日本盤に収録されている3曲と未収録曲1曲、デモバージョン2曲の6曲。未収録曲の「ポイズン・タッチ」は「ケリー」と「ライフ・アフター・ライフ」でボーカルをとった女性が歌う快活な曲。デモバージョンの2曲は「ケリー」「ライフ・アフター・ライフ」を男性が歌う。

HELL

2015年。EP盤。新曲にカバー2曲、デモバージョン2曲を追加した5曲収録。「バラッド・オブ・ザ・バンド」はフェルトのカバー。「レイド」はジェイムスのカバー。新曲は「デイズ・オブ・アバンダン」の路線。「レイド」は女性がボーカルをとる。

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THE ECHO OF PLEASURE

2017年。中心人物のボーカル兼ギターがドラム、キーボードも演奏し、ベース兼キーボードと2人でほとんどのサウンドを構成する。女性ボーカルがオープニング曲から参加しているので前作までの雰囲気は残る。実質的にボーカル兼ギターの個人プロジェクトとなっている。「エニモア」「ザ・ギャレット」はシューゲイザーの影響が大きめのポップス。「ホェン・アイ・ダンス・ウィズ・ユー」「ソー・トゥルー」はシンセサイザーが曲を主導する。最後の「ステイ」以外は概ねポップな曲調で、アップテンポの曲も多い。「ソー・トゥルー」は女性がメインボーカルをとる。