1988年。邦題「ウルトラ・メガ・OK」。4人編成。当時アメリカで流行していた一般的なハードロック、ヘビーメタルより生々しい。聞きやすく調整されたようなサウンドではない。曲によってはギターソロもあり、ボーカルもきちんとメロディーを追った歌い方をする。「ビヨンド・ザ・ホィール」はボーカルのクリス・コーネルがすばらしい。「モード・フォー・トラブル」はヒットしていてもおかしくない曲。「ワン・ミニット・オブ・サイレンス」は無音で有名な曲だが作曲はジョン・レノンになっている。日本盤は1994年発売。
1989年。グランジ・ロックのさきがけとなったアルバム。「ガン」と「アイ・アウェイク」「ノー・ロング・ノー・ライト」のような曲が典型的なグランジ・ロックとして紹介されていた。80年代ハードロックよりはサウンドに装飾性がなく、全体的に音が重い。全米108位。
1990年。1987年と1988年に出したシングルを同時収録した作品。ベースの名前は日本人らしい名前。
1991年。ベースが交代。オープニング曲からボーカルのクリス・コーネルがすばらしく、曲も圧倒的に質が上がった。長い曲でも途中でだれることがなく、ロック全体から見ても名盤だ。傑作。全米39位、200万枚。
1994年。ベースが低音になり、グランジ・ロックからオルタナティブ・ロックに至る過渡期のようなサウンド。クリス・コーネルのボーカルは前作と同様だが、曲は多すぎて集中力がもたない。70分近くも入れる必要はなかったのではないか。キーボードを使った曲などはブラック・サバスの影響を受けたことが明らか。日本盤ボーナストラックはいい曲だ。「ブラック・ホール・サン」「フェル・オン・ブラック・デイズ」収録。全米1位、500万枚。
1996年。「バッドモーターフィンガー」と「スーパーアンノウン」の間にあるようなサウンド。「プリティ・ヌース」「バーデン・イン・マイ・ハンド」「ブロウ・アップ・ジ・アウトサイド・ワールド」収録。全米2位。
1997年。ベスト盤。この年解散。ボーカルのスコット・ウェイランドはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロとともにオーディオスレイヴを結成。全米63位。
2012年。