1984年。ボーカル兼ベースを含む3人編成。ドイツ出身。5曲入りミニ・アルバム。当時はヘビーメタルの中で最も激しいとされるスラッシュ・メタルに入れられていたが、今だとデス・メタルになるだろう。ギターが1人なので音は厚くない。
1986年。ギターが交代。ボーカルはメロディーを歌い上げることはなく、感情を押し殺したようにドラムとギターが突進する。
1987年。シングル盤。3曲入り。現在は「パーセキューション・マニア」に同時収録されている。2曲はスレイヤーのように高速。1曲は長めで作曲能力の向上がうかがえる。
1987年。スレイヤーに近くなった。ボーカルはまだデス声。「ボンメンハーゲル」のギターソロは明確なメロディーがあり、この手のバンドとしては珍しい。モーターヘッドの「アイアン・フィスト」のカバー収録。
1988年。ライブ盤。「モータル・ウェイ・オブ・ライフ」は「パーセキューション・マニア」の「クライスト・パッション」の一節。
1989年。このアルバムからクリーター、デストラクションとともにドイツのスラッシュ・メタルの3大バンドとなる。曲、サウンドともに大幅に向上。スレイヤー、モーターヘッドを合わせたようなサウンドで、「オウスゲボム」はモーターヘッドそのもの。タンクの「ドント・ウォーク・アウェイ」のカバー収録。
1990年。ボーカルの歌唱力が上がり、世界レベルのスラッシュ・メタルになった。初期の傑作。演奏がとても安定しており、高速の曲でもすばらしい。「レザレクション」ではコーラスも聞かれる。「コールド・スウェット」はシン・リジーの、「ターン・ユア・ヘッド・アラウンド」はタンクのカバー。
1991年。シングル盤。「ベター・オフ・デッド」収録。
1991年。シングル盤。「エージェント・オレンジ」収録曲のドイツ語版。日本では「ザ・ソウ・イズ・ザ・ロウ」と同時収録で発売された。
1991年。ギターが交代。ボーカルがデス声に戻ったが、以前よりも迫力のあるデス声。前半はこれまで以上に高速な曲が続く。「ヴァハトゥルム」はドイツ語で、ビープ音が2回鳴る。
1991年。ベスト盤。日本独自。
1993年。シングル盤。ドラムが交代。
1994年。スピードや激しさよりも荒さが目立つ。「エンジェル・ダスト」はヴェノムのカバー。
1994年。ライブ盤。「モータル・ウェイ・オブ・ライフ」よりも演奏能力が格段に上がっているので疲れない。多くの曲が2分台というのも、緊張と弛緩をちょうどよい間隔で繰り返されてよい。最後の2曲はスタジオ録音。
1995年。ギターが交代。ロックンロールやハードコアに寄っており、「レッツ・ブレイク・ザ・ロウ」は70年代のパンク風だ。ボーカルにもある程度のメロディーがついている曲が多い。「20000フェスト」はサクソンのカバー。
1997年。前作よりはまじめなスラッシュ・メタル。サイモン&ガーファンクルの「冬の散歩道」をカバー。サイモン&ガーファンクルというよりもバングルズが念頭にあったと思われる。今回もアルバムの最後の「HEY3ロックン・ロール・スター」はロックンロール調。「ファック・ザ・ポリス」収録。
1999年。ギターとドラムが交代。「ベター・オフ・デッド」と「タッピング・ザ・ヴェイン」を合わせたようなサウンドで、前作までみられたパンク、ハードコア、ロックンロールは出てこない。イントロに続く最初の2曲は猛烈に速い。ジューダス・プリーストの「ペインキラー」並みに焦点が定まっている。
2001年。「エージェント・オレンジ」のように、全編が戦争に関する曲。ジャケットもブックレットも戦争で統一されている。サウンドは「コード・レッド」ほど過激さを追求していないが、もともとスラッシュ・メタルなので、十分にハードだ。「サーフィン・バード」はトラッシュメンのカバー。最後の2曲は1982、1983年録音のデモ・テープの曲。
2003年。ライブ盤。
2006年。
2007年。「イン・ザ・サイン・オブ・イーヴル」の再録音盤。
2010年。
1987年。ギター2人の5人編成。ドイツ出身。スラッシュ・メタルだがギターとドラムの音の輪郭が甘い。
1988年。ギターの1人とドラムが交代。やや演奏が安定した。「パイプライン」はベンチャーズのカバー。「バカ」は日本語の「ばか」を意味している。「ジャンク・フード」はオレオ、ミロ、キット・カット等に対する怒りの歌。サビで連呼している。この後、解散し、ギターのミヒャエル・ホフマンはソドムに加入。