ROGER NICHOLS&THE SMALL CIRCLE OF FRIENDS

  • ロジャー・ニコルスが男女1人ずつと組んだグループ。
  • ロジャー・ニコルスは1960年代後半から70年代前半、ポール・ウィリアムスとともに多数のヒット曲を作曲した。

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ROGER NICHOLS&THE SMALL CIRCLE OF FRIENDS

1967年。12曲のうち6曲をロジャー・ニコルスが作曲し、6曲はカバーとなっている。フォーク、ハードロックとサイケデリックロックの対極にある保守的なサウンドで、フォークやサイケデリックロックの流行を担ったベビーブーム世代より上の世代から許容されるような音楽。ストリングス、ホーンセクション、アコースティックギター、ベース、ドラムを基本とし、60年代後半の主流の音楽から見れば反動的サウンドになるだろう。その文脈から切り離せば聞きやすいポップス。ボーカル部分はほぼすべてコーラスで歌われる。ニック・デカロが6曲編曲している。

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FULL CIRCLE

2007年。過去の曲の再録音を中心とし、このアルバムのために新たに作曲されたと言えるのは「ルック・アラウンド」だけだ。12曲のうち8曲がロジャー・ニコルスとポール・ウィリアムスの共作、他の曲は共作3曲と、ロジャー・ニコルス単独の作曲。女性ボーカルは年齢とともに高い声が出にくくなっているので、コーラスは3人が同じような。「あなたの影になりたい」「愛し続けて」はカーペンターズ、「アウト・イン・ザ・カントリー」はスリー・ドッグ・ナイト、「アイム・カミン・トゥ・ザ・ベスト・パート・オブ・マイ・ライフ」はキャス・エリオットが録音していた曲。「アイム・カミン・トゥ・ザ・ベスト・パート・オブ・マイ・ライフ」はデヴィッド・フォスター、エアプレイのジェイ・グレイドンが参加している。

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MY HEART IS HOME

2012年。新たに作った曲を増やし、エレクトロニクスを活用している。エレクトロニクスを使っているといってもハウス風になっているわけではなく、ドラムやストリングスをシンセサイザー等で置き換えているだけだ。過去のサウンドをなぞりながら、ボーカルのソロを入れる、過去の未発表の曲を再録音する等の試みを行っている。変化による刺激とは対極にあるようなサウンド。