2015年。ジャーニー、バッド・イングリッシュ等のドラム、ディーン・カストロノヴォがボーカルをとるバンド。3人編成。ギターはライオンのダグ・アルドリッチ、ベースはナイト・レンジャー、ダム・ヤンキースのジャック・ブレイズ、ドラムはディーン・カストロノヴォ。誰も作曲せず、キーボード奏者が裏方として作曲している。ジャック・ブレイズは作詞だけで作曲はしていない。90年前後のジャーニー、バッド・イングリッシュのサウンドを踏襲。ディーン・カストロノヴォはジャーニーのスティーヴ・ペリーをやや低くした声で、高音では余裕がなくなる。メロディアスなハードロックで曲調を統一しており、予想通りのサウンドであること主眼としたアルバム。キーボード奏者はイタリア出身で、革新性よりも保守性を重視する傾向が強い。
2017年。メンバーの3人が作曲に関わるようになった。作曲はディーン・カストロノヴォとキーボード奏者、ディーン・カストロノヴォとダグ・アルドリッチとキーボード奏者という組み合わせが多く、ジャック・ブレイズは1曲のみの共作となっている。ギター中心のサウンドとなり、キーボードがやや減っている。キーボードはオルガンが多い。ディーン・カストロノヴォとダグ・アルドリッチが自らの個性を出そうとした結果、突き抜けたメロディアス・ロックからギター寄りのハードロックとなり、むしろ時代錯誤の感が増している。「アイ・ウドゥント・チェンジ・ア・シング」はMr.ミスターのリチャード・ペイジのカバー。