QUARTZ

  • イギリスのヘビーメタルバンド。キーボード奏者を含む5人編成。
  • ブラック・サバスのトニー・アイオミがプロデュースし、ブリティッシュ・ロックの哀感を持つハードなロックとして注目された。
  • キーボード兼ギターのジェフ・ニコルズは80、90年代のブラック・サバスのキーボード奏者を務める。

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QUARTZ

1977年。キーボードを含む5人編成。70年代後半から80年代前半の、トニー・アイオミが主導権を握っていたブラック・サバスのようなサウンドを持つバンド。ブラック・サバスのトニー・アイオミがプロデュースしている。キーボードはジェフ・ニコルズ。ギターは1人だが、ウィッシュボーン・アッシュやジューダス・プリーストのように2本のギターのハーモニーを多用し、短調のハードロックをやっている。ブラック・サバスの「血まみれの安息日」のようなサウンドをツイン・リードギターとキーボードつきでやっている印象。オープニング曲の「メインライン・ライダー」は、のちにブラック・サバスが「ヘヴン・アンド・ヘル」でギターのメロディーを流用している。

LIVE QUARTZ...

1979年。ライブ盤。キーボードが抜け、キーボードはゲスト・ミュージシャンが演奏している。7曲のうち、「クォーツ」に収録されている曲は3曲だけで、残りの4曲はアルバム未収録曲。「ロール・オーバー・ベートーベン」はチャック・ベリーの「ベートーベンをぶっ飛ばせ」のカバー。

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STAND UP AND FIGHT

1980年。キーボードが抜け4人編成。デビュー盤のような短調のハードロックよりも、ロックンロールのリズム感が勝っているような作風。「ライブ・クォーツ」でもそのような曲調があったので、このアルバムがその方向に向くことは不思議ではない。しかし、日本のブリティッシュ・ハードロック・ファンの多くはデビュー盤のサウンドを好むと思われる。キーボード兼ギターだったジェフ・ニコルズが抜け、サウンドの幅、あるいは可能性が減ってしまったのはつらい。

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AGAINST ALL ODDS

1983年。

 
RESURRECTION

1996年。邦題「発掘!クォーツ・ライヴ」。「ライブ・クォーツ」収録の4曲にライブ10曲を加えた企画盤。ライブはいずれも1976年から1979年までの録音。

 
SATAN'S SERENADE:THE QUARTZ ANTHOLOGY

2004年。「クォーツ」と「ライブ・クォーツ」全曲に、未発表曲、シングル盤収録曲、前身バンドの曲の再録音、ライブを加えた企画盤。「ナンタケット・スレイライド」はマウンテン、「ジェイルバイト」はウィッシュボーン・アッシュ、カバー。「発掘!クォーツ・ライヴ」に収録されている曲も多い。