TYRAN’ PACE/PRIMAL FEAR

  • タイラン・ペイスはドイルのヘビーメタルバンド。ボーカルはラルフ・シーパース。
  • ラルフ・シーパースはタイラン・ペイス脱退後ガンマ・レイに加入、ガンマ・レイ脱退後プライマル・フィアを結成。
  • プライマル・フィアはラルフ・シーパースとシナーのボーカル兼ベースのマット・シナーが結成。
  • 90年代後半から流行する本格的なヘビーメタルをやっている。

EYE TO EYE/TYRAN’ PACE

1984年。ボーカルはラルフ・シーパース。ギター3人の6人編成だったという。

 
LONG LIVE METAL/TYRAN’ PACE

1985年。ギターが1人減り5人編成。ラルフ・シーパースのボーカルは、当時のジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードにそっくりで、オープニング曲の「ショックウェイブズ」は「ホイール・バーニング」に近い。「レッド・スウェット」はさらにそっくりな歌い方だ。

 
WATCHING YOU/TYRAN’ PACE

1986年。ギターとドラムが交代。この年、ジューダス・プリーストは「ターボ」を発表し、以前のジューダス・プリーストらしい音楽をやるバンドとしては最もジューダス・プリーストに近くなった。エンディングの「ウィー・アー・ストロング」はすばらしいバラード。音質も向上している。

 
TAKE A SEAT IN THE HIGH ROW/TYRAN’ PACE

1998年。メンバーが全員入れ替わり、キーボードを含む5人編成に。オリジナルメンバーだったギターのオリバー・カウフマンが裏方に回り、バンドの復活を支援したようだ。ギターとキーボードはストームウィッチのメンバー。ジューダス・プリーストのようなヘビーメタルではなく、ハードロックとも言えない。強いて言えばゴシックロック。音質はかなり悪く、ギターの音が割れる。ボーカルもメロディーの抑揚がよく聞き取れない。

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PRIMAL FEAR/PRIMAL FEAR

1997年。タイラン・ペイス、ガンマ・レイのボーカル、ラルフ・シーパースとシナーのボーカル兼ベースのマット・シナーを中心としたバンド。ギターもシナーのメンバー。4人編成。ガンマ・レイのギター、カイ・ハンセンが参加している。大仰ではないヘビーメタルをラルフ・シーパースが歌うのはタイラン・ペイス以来で、実力通りのボーカルを聞かせる。「スピード・キング」はディープ・パープルのカバー。「サンダーストーム」はガンマ・レイの「リッチ・アンド・フェイマス」を意識したか。

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JAWS OF DEATH/PRIMAL FEAR

1999年。ギターが1人増えて5人編成。前作よりハードになり、ラルフ・シーパースのボーカルも力強くなった。ある程度ヘビーメタルに慣れているならば、聞き手がどの曲に注目点を見いだすかはだいたい同じになるもので、このアルバムでは「ファイト・トゥ・サバイブ」の間奏部分だ。安定した演奏能力を持つバンドのアルバムは、聞いていて安心感を持てる。

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NUCLEAR FIRE/PRIMAL FEAR

2000年。ギターの1人が元サンダーヘッドのヘンニ・ウォルターに交代。アルバムを出すたびに高品質になっていくバンド。「バック・フロム・ヘル」はジューダス・プリーストの「ペインキラー」並みにヒステリックなボーカルで歌われる。曲もアグレッシブ。アルバムタイトル曲もすばらしい。日本盤ボーナストラックの「アイアン・フィスト・イン・ア・ベルベット・グローブ」も、ボーナストラックとは思えない質の高さだ。「アウト・イン・ザ・フィールズ」はゲイリー・ムーアのカバー。

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BLACK SUN/PRIMAL FEAR

2002年。「コンセプト盤」へのアプローチを試みてしまい、曲のクオリティーやアルバムの出来に影響を与える要因を増やしている。このバンドは、そもそも物語を主軸としたアルバムを作る必然性があるのかどうか。少なくとも、アイアン・セイヴィアーとは比較されることになる。他の同様のアルバムと比較しても、特に勝っている点は見られない。サウンド自体は前作と同路線だが、前作ほどの迫力はない。

5
DEVIL'S GROUND

2004年。ギターとドラムが交代。ギターはデビュー時のメンバーが復帰、ドラムは元アナイアレイター。マノウォーのようなヘビーメタル讃歌も含まれる本格的ヘビーメタル。ほとんどキーボードも使わず、これ見よがしのギターソロもなく、ヘビーメタル特有の短く刻むギターで埋め尽くされる。ボーナストラックはブラック・サバスの「ダイ・ヤング」とレッド・ツェッペリンの「流浪の民」のカバー。

6
SEVEN SEALS

2005年。ラルフ・シーパースの広い音域を活かしたメロディアスなヘビーメタル。10年後もサウンドは大きく変わらないだろう。ラルフ・シーパースは声がまったく衰えない。

7
NEW RELIGION

2007年。

8
16.6(BEFORE THE DEVIL KNOWS YOU'RE DEAD)

2009年。

9
UNBREAKABLE

2012年。