1985年。メル・ギャレーの兄トム・ギャレーが書いた曲、詩をトム・ギャレーとメル・ギャレーの知人が演奏する。ボーカルはトラピーズ、ディープ・パープル、ブラック・サバスのグレン・ヒューズ、ギターはトラピーズ、ホワイトスネイクのメル・ギャレー、バッジーのジョン・トーマス、ベースはゲイリー・ムーア、ブラック・サバスのニール・マーレイ、ドラムはジェフ・ベック・グループ、レインボー、ホワイト・スネイクのコージー・パウエル、ロリー・ギャラガー、マイケル・シェンカー・グループのテッド・マッケンナ、キーボードはバーニー・マースデンのバンド、アラスカのリチャード・ベイリーが主に演奏している。レインボーのドン・エイリーも参加。グレン・ヒューズは一部ベースも担当。メロディーの中心はメル・ギャレーのギターとリチャード・ベイリーのキーボードで、80年代型のハードロック。コーラスも厚い。ボーカルがグレン・ヒューズなので、全体の演奏もうまく聞こえる。ドラムのコージー・パウエルは聞けば分かる明快さだ。「ダンス・ウィズ・ザ・デヴィル」はコージー・パウエルのカバーではない。この曲だけバイオリンが入る。ヨーロッパ人が書いた物語らしく、バイオリンはサタンのフィドルを表現するために使われている。
1988年。「フェノメナ」の続編。ボーカルはグレン・ヒューズ、エイジア、キング・クリムゾンのジョン・ウェットン、バッドランズのレイ・ギラン、ブロンズ、GTRのマックス・ベーコン、ギターはメル・ギャレー、ジョン・トーマス、ヴァウ・ワウの山本恭司、シン・リジーのスコット・ゴーハム、ベースはニール・マーレイ、ドラムはヴァウ・ワウの新美俊宏、エイジアのマイク・スターギス、キーボードはア・ハのレイフ・ヨハンセン。ボーカルが4人になって、曲にも幅が出てきた。ボーカルはそれぞれに良さがあり、それがアルバムの質を維持している。
1993年。このプロジェクトの完結編。ボーカルはエアレース、ママズ・ボーイズのキース・マレル、ギターはスコット・ゴーハム、クイーンのブライアン・メイ、ベースはウィッシュボーン・アッシュ、オライアンのマーヴィン・スペンス、ドラムはマイク・スターギス、キーボードはレイフ・ヨハンセン。毎回目玉になるような人が参加しているが、全体の華やかさは下がっている。メロディアスなハードロックで、コーラスは女性も含まれている。キーボード主体。
2006年。ボーカルはグレン・ヒューズ、トニー・マーティン、キース・マレル等。ベースとドラムは1人で演奏、ギターはメル・ギャレーほか3人、キーボードは2人。11曲のうちグレン・ヒューズのボーカルが3曲で最も多い。トニー・マーティン、キース・マレルは2曲ずつ。80年代の曲調と、ギターが重厚な曲が交じっている。グレン・ヒューズは突出した才能を見せる。
2010年。
2012年。