1984年。ボストンのギター、バリー・グドローがボストンの活動中に結成したバンド。4人編成。ボーカルはフラン・コスモ、ドラムは元ハートのマイケル・ドロージャー。9曲のうち4曲でボストンのボーカル、ブラッド・デルプが作曲にかかわっている。ボーカルのフラン・コスモはブラッド・デルプに似た声で高音がよく伸びる。曲調もボストンに似ている。「ファスト・トーク」「トゥー・マッチ・イン・ラヴ」等ではキーボードが使われるが、ボストンのようなオルガン一辺倒ではない。オープニング曲はフォリナーの「ヘッドノッカー」を思い出す。ボストンのファンは満足するサウンド。ミキシングをトニー・ボンジョヴィが担当している。
2006年。オリオン・ザ・ハンターのボーカル、フラン・コスモが父のアントニオ・コスモと結成したバンド。5人編成。アントニオ・コスモはギター兼キーボード奏者。両者とも現在ボストンのメンバーとなっている。フラン・コスモはオリオン・ザ・ハンターから22年たっているので、さすがに当時の声の高さは出せないが、ボーカルやコーラスはボストンの「ウォーク・オン」や「コーポレイト・アメリカ」に似ているところがある。
1991年。ボストンのボーカル、ブラッド・デルプとギターのバリー・グドローが結成したバンド。キーボード奏者を含む5人編成。「デヴィル・トゥ・ペイ」ではホーン・セクションが入る。バリー・グドローのギターは一般的なロックバンドの音になっており、ボストンとは異なることを認識させる。突き抜けるような爽快さはボストンの方が上だが、何においてもボストンと比較されてしまうのは気の毒な面がある。