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SOUR
2021年。オープニング曲の「ブルータル」はオルタナティブロック。「ドライバーズ・ライセンス」はロードとテイラー・スウィフトを合わせたような歌い方で、後半はビリー・アイリッシュのささやくような歌い方になる。2010年代に出てきた女性シンガー・ソングライターの成功例を、1人でやっているようなボーカルだ。「グッド・フォー・ユー」はテイラー・スウィフト、「ジェラシー、ジェラシー」はロードそのもの。シンセサイザーは多用しているだろうが、音の響きとしてはなじみのある音がほとんどで、弾き語りやバンドサウンドに近い。ヒップホップやエレクトロ音楽由来の現代的な音はあまり出てこない。ビリー・アイリッシュのような、時代の最先端を感じさせる音ではないところが逆に多くの聞き手を安心させる。歌詞は10代の女性の心理を描いており、何らかの時代性があるかと言えば、そこまでには達していない。ロードの「ロイヤルズ」のような曲を今後出せるかどうかにかかる。