NELLY FURTADO

  • ポルトガル系カナダ人の女性歌手。1978年生まれ。
  • 白人女性によるヒップホップ系ポップスと民族音楽を融合したサウンド。ポルトガルの民族音楽であるファドは一側面にすぎない。

1
WHOA,NELLY!

2002年。邦題「ネリー・ファータド」。カナダ出身だが両親はポルトガル人だという。基盤となるサウンドはヒップホップで、ピアノやパーカッション、ポルトガル・ギターを加えている。ボーカルはカントリー風の歌い方。13曲のうち、ドラムが入る曲は2曲。オープニング曲のイントロがこのアルバムの全体像を表している。リズムでポルトガルらしさが出るのは「レジェンド」。「アイ・ウィル・メイク・U・クライ」はヒップホップ並みのスピーディーなボーカルだ。「アイム・ライク・ア・バード」はメロトロンのようなシンセサイザーを使う。

2
FOLKLORE

2003年。弦楽器、打楽器の種類が増え、民族音楽の要素が強くなった。特に撥弦楽器(ギター、バンジョー、マンドリンなど)とストリングスは多く、曲の雰囲気が多彩になっている。スクラッチも増えたが、ヒップホップを思わせるボーカルは少なくなり、ポップスのソロ歌手のアルバムそのものだ。アルバムの後半になると歌い上げるボーカルが増え、シンガー・ソングライター風になる。曲の哀感や盛り上がりも大きい。最後の「チャイルドフッド・ドリームズ」はいい曲。

3
LOOSE

2006年。ヒップホップ寄りになり、メロディー楽器はキーボード、リズム楽器は打ち込みが多い。ヒップホップ・ソウルやアフリカ系女性歌手のアルバムと変わらない。ブックレットではドラムと表記されていても音は打ち込みだ。ヒップホップで有名なプロデューサーのティンバランドが作曲や編曲に大きくかかわっており、ヒップホップ寄りになるのはある程度予想されたことではあった。「テ・ブスケ~あなたを愛して…。feat.フアネス」や「ウェイト・フォー・ユー」のような、民族音楽風の雰囲気を持つ曲だけにギターが使われる。オープニング曲の「アフレイドfeat.アティチュード」はボーカルにラップを使い、男声ゲスト・ボーカルもヒップホップの歌い方だ。

MI PLAN

2009年。

4
THE SPIRIT INDESTRUCTIBLE

2012年。