1990年。自主制作盤。未CD化。1999年に再録音されている。
1992年。ギター2人の5人編成。スウェーデン出身。80年代後半のスラッシュ・メタル、特に「メタル・ジャスティス」のころのメタリカやテスタメントに近いサウンド。スピーディーで攻撃的な曲はなく、盛り上げていったり、ミドルテンポだったりする曲が多い。「ラザマナス」なナザレスのカバー。この曲が最もスピーディーで、他の曲ではあえて速さを抑えているような印象がある。バンド名はイギリスのアーサー王伝説に出てくるモーガン・ルフェ、「エクスカリバー」はアーサー王伝説に出てくる剣。
1993年。雰囲気を出すためのキーボードが使われるが、それ以外は前作と同路線。「ドクトリン」はこのアルバムの場合、信念や教義の体系をさす。「ロード・オブ・ザ・リング」はJ.R.R.トールキンの「指輪物語」を題材とする。
1995年。ギターが交代。サヴァタージに似てきた。そこまで大仰に盛り上げるわけではないが、神秘性と宗教的な不安をことさら煽るサウンドになっている。「ギル・ガド(ザ・サンクティファイド)」はJ.R.R.トールキンの「指輪物語」を題材とする。「イン・ザ・コート・オブ・ザ・クリムゾン・キング」はキング・クリムゾンのカバーではない。日本盤ボーナストラックの「ヴーレ・ヴー」はアバのカバー。
1996年。ベスト盤。「スカルプチャーズ・オブ・ペイン」は新曲。「ロスト・リフレクション」はクリムゾン・グローリー、「ヴーレ・ヴー」はアバのカバー。「シンフォニー・オブ・ザ・ダムド」は10分ある。
1996年。アルバム全体が物語になっており、曲のタイトルには副題がつけられている。大きな意味では、その物語になにがしかの教訓めいたものがあるのかもしれないが、表面的は中世ヨーロッパの宗教尋問をテーマにしている。サウンドはほとんどサヴァタージで、このころはヘビーメタルでヨーロッパの歴史的事象を扱うことが流行していた。その流行はヨーロッパの限定的な現象で、サヴァタージもモルガナ・ルファイもヨーロッパ以外での人気を得ることは難しかった。
1998年。ベスト盤。
1999年。ベースとドラムが交代し、バンド名も変更した。合唱4人、バイオリンとチェロで2人参加。パワフルなヘビーメタルを軸とし、ブラック・サバスからハロウィンまでの範囲でサウンドを作っている。どちらに傾いてもまぎれもないヘビーメタルであるうえ、サウンドにバリエーションができ、サヴァタージのようなサウンドから広がりが見られる。
1999年。1990年に自主制作したアルバムの再録音。ボーナストラックが4曲。「クレイジー」はナザレス、「キャプテン・ハウディ」はトゥイステッド・シスター、「ストレンジ・ウェイ」はキッス、「コカイン」はエリック・クラプトンのカバー。
2000年。ボーカルが抜け、ギターとベースとドラムが交代。もう1人のギターがボーカルを兼任。4人編成。ベースとドラムは復帰。サウンドが大きく変わり、90年代半ばに世界的に流行したサウンドになった。グランジ・ロックを引き継いだラウド・ロックで、ボーカルも奥にこもったようなエフェクトをかけている。ヨーロッパのヘビーメタルと、世界的に流行しているラウド・ロックの差を感じ、メンバーがラウド・ロックやそこからさかのぼるグランジ・ロック、オルタナティブ・ロックに近づこうとしたのは好感が持てる。しかし、近づいたとしても個性を想像しているわけではないので市場の中では埋没する。「ダーリン・ニッキー」はプリンスのカバー。
2000年。「...---...」とはモールス信号で「S.O.S」を意味する。「ザ・セブンス・シール」のメンバーのアルバム。「ザ・セブンス・シール」の路線を継承し、サウンドに厚みがある。演奏が安定しており、ミドルテンポの曲では90年ごろのブラック・サバスのような土台の重さがある。フレドリック・ノルドストロームがプロデュースしている。オープニング曲の「セイブ・アワ・ソウルズ」は「...---...」のモールス信号が入っており、そのままでは放送できないと思われる。
2004年。
2007年。