2009年。EP盤。5曲収録。アコースティックギター、ピアノ、ベースを中心とするフリー・フォクシーズのようなサウンド。曲の全編でドラムが使われるのはベレリアンド」で、シューゲイザーに影響を受けている。「ベレリアンド」はトールキンの小説に出てくる「中つ国」のこと。「フールズ・ゴールド」は途中で別の2つの歌詞が同時に歌われて進行していく。歌詞は変えられない過去に対する解消しえないしこりといったものが多い。
2011年。EP盤と同様にアコースティックギター、ピアノ、その他アコースティック楽器による不定型のフォーク。一般的なポップスやロックに興味を持たない学生が、アコースティック楽器で不定型の音楽を創作したとみられ、同じような状況によるアーティストはアルバム・リーフ、アニマル・コレクティヴ、シガー・ロス、フリート・フォクシーズ、アーケイド・ファイア、ムーム等が挙げられる。これらのアーティストに共通するのは、音楽性の発露を刺激性の強いサウンドに求めず、形式や技術といった正統性に関心を払わないことだ。これらのアーティストは創作の結果としてのサウンドはそれぞれ異なるが、雰囲気は似てくる。時折出てくる女性のボーカルは緊張を和らげる。「ダンズ・シルヴァーリーフ」はカントリー風。このアルバムで解散。