MELEE

  • キーボードが爽快なアメリカのバンド。4人編成。
  • 先進性はそれほどないが普遍性のあるメロディーで、「永遠のハーモニー」はヒットした。

1
EVERYDAY BEHAVIOR

2004年。ボーカルがキーボードを兼任する4人組。アメリカ出身。メロディアスなロック。オープニング曲はハードで、2曲目、3曲目になると徐々にキーボードが増え、4曲目でピアノ主導の曲になる。「ライオンズ・ケイジ」「ザ・カース」はピアノとギターが同じくらいの量で、「スリーピング・スルー・オータム」はピアノに加え、バイオリンも入る。

2
DEVILS&ANGELS

2007年。ピアノ、キーボードの量が増え、ほぼ全曲に使われている。コーラスも多くなり、メロディアスな曲が一層栄える。オープニング曲の「永遠のハーモニー」がヒット。「フリークエントリー・ベイビー」はハードなロックン・ロール。ピアノが中心になる曲ではキーンに近いサウンドになる。ストリングス系のキーボードが出てくると、サウンドが壮大になり、聞き手が行う細かいジャンル分けが無意味に感じられる。このアルバムで日本デビュー。

3
THE MASQUERADE

2010年。ドラムが交代。前作のようにキーボードを主軸にしたメロディアスなロック。「ガールズ・ワナ・ロック」や「イモータル」「ウェディング・ドレス」ではエレクトロニクスが目立つ。「二人のムービー・スクリーン」が前作の「永遠のハーモニー」と同じような扱いを受けているが、他の曲もそれほど変わらずいいメロディーだ。「ホワット・グッド・イズ・ラヴ(ウィズアウト・ユー)」は後半のアレンジがいい。いまどきの浮遊感やノイズはほとんど入っていないので、この路線で行けば長続きするだろう。