1991年。DJ3人によるグループ。イギリス出身。リズムよりもメロディーを聞かせるような曲が多い。全曲ともまとまった量の歌詞があり、インストはない。反復するリズムが延々と流れることもない。3人のうち2人はボーカルもとり、それに加えて4人のボーカルも参加している。ボーカルには女性もいる。全体的にゆっくり音楽が進む。
1994年。前作と同じく、女声ボーカルがあり、ミドルテンポを中心に進んでいく。低音を強調しており、ドローン効果を生んでいる。「カーマコーマ」収録。「ハートに火をつけて」はドアーズのカバー。オルガンやギターは出てこない。
1995年。「プロテクション」のリミックス盤。
1998年。曲がやや長くなり、ドローン効果も大きくなっている。男声ボーカルは抑揚を抑え、全体のメロディーを低く保っている。不気味さのような、重厚な響き方が緊張感を作っている。代表作。
2003年。1人抜け2人編成。キーボードやサンプリングではなく、実物の楽器も多く使われているという。しかし、大きなサウンドの変化はなく、なだらかに低音が移り変わっていく。シンニード・オコーナーが参加。メロディーには東洋風の響き方も見られる。
2004年。映画のサウンドトラック。このアルバムとよく雰囲気が似ているのはピンク・フロイドの「モア」。21曲全曲がインストで、デビュー当時のサウンドに近い。
2010年。リズムやベースの音程を低くし、全体の音の数も抑えている。いつも通りの張りつめた雰囲気がある。ダンス音楽としてのクラブ・ミュージックという(外部からの)くくりを否定するようなサウンドだ。ホーンセクションやストリングスを効果的に使い、メロトロンのような音も聞こえる。聞くためのダンス音楽ということなら、ジャズにおけるビ・バップと同じ革新的音楽ということになる。