マジェスティック、レプティリアン、タイム・レクイエム、スペース・オデッセイはスウェーデンのキーボード奏者、リチャード・アンダーソンを中心とするヘビーメタルバンド。クラシックの影響を受けたサウンドと、プログレッシブ・ヘビーメタルの影響を受けたサウンドの2系統がある。
1999年。スウェーデンの5人組。キーボードとギターが演奏技術で掛け合いをする。曲はクラシックに影響を受けたヘビーメタルで、アルバム・タイトル曲ではモーツァルトの交響曲第25番が使われている。イングヴェイ・マルムスティーンとヤンス・ヨハンソンに強い影響を受けており、「オデッセイ」のころの曲を思い出させるところもある。
2000年。ボーカル、ギター、ドラムが交代。ドラムは元アーク・エネミー。オープニング曲はイングヴェイ・マルムスティーンの「ライジング・フォース」を想起する。終始キーボードが聞こえるが、アーテンションのビタリ・クープリとの差別化を図る必要がある。
2001年。マジェスティックの初代ボーカルとドラムが、ギター2人とベース、キーボードを迎えて結成したバンド。ベースはフラワー・キングス、ミッドナイト・サン。曲の良さは演奏技術に関係ないことを教えるアルバムだが、技術はあるに越したことはないことも教えてしまうアルバム。ピアノ協奏曲風にまとめたインストはよい。キーボードはクラシック風だが、マジェスティックの真似をする必要はないことを心得ている。
2002年。ギターが交代し、マジェスティックのギターが加入、元マジェスティックが3人になった。前作からサウンドの方向を変え、純粋なヘビーメタルをやっている。メロディーの中心はギター。ヘビーメタルのあるべき姿を体現している。メロディアスなグレイヴ・ディガーという感じ。傑作。日本盤ボーナス・トラックもよい・「セイバー・ダンス」はハチャトゥリアンの「ガイーヌ」から「剣の舞」。
2002年。マジェスティックの改名バンド。速く弾くときのキーボードの音は決まっているので、聞き手の食傷気味とどう戦うかが問題となってくる。イングヴェイ・マルムスティーンからの影響は変わらないが、作風だけでなく作曲手法も学ぶべきだ。プログレッシブ・ロック方面に進むのもひとつの方法だが、目新しさに欠けるだろう。「グランド・オパス」はモーツァルトの交響曲第40番の第3楽章を1分近く使用。ムソルグスキーの「展覧会の絵」からの拝借も見られる。
2003年。タイム・レクイエムとは異なるメンバーで結成したバンド。ボーカルはワザリング・ハイツ、アストラル・ドアーズのパトリック・ヨハンソン。多くの曲に他の有名アーティストの有名曲を参照したメロディーが出てくる。日本盤ボーナストラックの「ザ・パガモ・スリル」はパガニーニとモーツァルトの曲をつなげただけの曲。タイム・レクイエムとの方向性の違いはない。
2004年。
2005年。
2006年。
2006年。