1977年。シンセサイザーとハモンドオルガンを使い分けるハードロック。ベースとキーボードが共作している曲が多い。多くの曲はオルガンを使っており、アメリカのバンドにしては古風なサウンドだ。ボーカルの声は高めで、エンジェルに近い。「ステージ・フライト」はギター主体。「ロック・アンド・ロール・マン」「ラット・レース」はボーカルがフルートを吹く。
1977年。作曲の中心がキーボードからギターに移り、9曲のうち6曲に関わっている。ギター中心のハードロックバンドになった。「アイ・シンク・アイ・ガット・イット」「イーヴル」はオルガンが活躍する70年代風ハードロック。「ロング・ショット」「リヴ・ア・リトル」はポップだ。
1979年。「モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ」はボクサー、「ふられた気持」はライチャス・ブラザーズのカバー、「ヘルプ・ウォンテッド」はクリストファー・ボンドの作曲。ハードロックはこのころ低迷期を迎えており、カバーを増やしてもヒットには至らなかった。1980年に解散。
1984年。ギター、ベースが入れ替わって再結成。メンバー交代の過渡期に録音されているため、8曲のうち2曲はドラムが異なる。80年代にしか使われないエレキドラムとアダルトオリエンテッドロックのようなシンセサイザーで、同時代のハードロックに追いついたサウンドとなっている。どの曲もヒット性があり、「ウォークアウェイ」「ノーバディーズ・フール」はヒットしていてもおかしくない。
1986年。ドラムが交代。ドラムが通常のサウンドに戻った。シンセサイザー中心のハードロックは変わらない。「マイ・オウン・ゲーム」はサックスが入る。「ウェイティン・フォー・ザ・ナイト」は久しぶりにオルガンが活躍する。ポップさよりもハードロックらしさの方に重点を置いた。「ターン・トゥ・ストーン」はシングルになっている。このあと再解散。
1990年。ハードロックというよりはキーボードが入ったロックンロールとなり、時代に合わせたサウンドとなっている。デビュー当時の長いキーボードソロや曲調の転換はなくなっている。ヘアメタルになったといってよい。日本盤は1991年発売。
1992年。ライブ盤。
1993年。ギターとベースが交代。グランジ全盛にも関わらず、ハードロック、ロックンロールのサウンドだ。キーボードも特に目立つわけではない。他のヘアメタルのバンドと違い、70年代後半からハードロックをやっているため、簡単にはサウンドを変えられないのが災いしている。
1999年。1980年に録音して発売されなかったアルバム。
2003年。初期の3枚と「アンカット・ダイアモンド」をセットにした4枚組。
2004年。ベスト盤。新曲2曲を含む。
2006年。ボーカルが交代し、ドラムはデビュー当時のメンバーが復帰。復活したこと以上の意味はない。「グッド・タイム」はAC/DCのような曲。「キング・オブ・スピード」「チェンジ」はオルガンが中心になる曲。