1992年。キーボードを含む5人編成。ボーカルは女性。イギリス出身。シンセサイザーを中心とするキーボードがメロディーを主導し、カーヴド・エアのソーニャ・クリスティーナのようなボーカルが乗る。ボーカルは雰囲気で聞かせるので、安定感はなく、表現力も乏しい。ドラムはエレキ・ドラム風で、音の数が高い。バックの演奏は80年代のラッシュに近い。90年前後にイギリスで流行した聞きやすいプログレッシブ・ロック、いわゆるポンプ・ロックのサウンド。
1994年。前作と同路線。1曲が長くなり、平均8分ある。10分を超える曲も2曲。日本盤ボーナストラックはバッハのトッカータとフーガニ短調から「ライト・イン・エクステンション」につながるメドレーで、これも12分。ライブ録音。
1995年。ボーカル兼キーボード、ギター、ドラムの3人編成。アメリカ出身。キーボード主導のハードロックで、ボーカルの声はラッシュのゲディー・リーくらいに高い。ベースはギターが兼任、もしくはキーボードで代用する。キーボードは雰囲気を出すための音ではなく楽器としての音を使用し、輪郭がはっきりしている。ドラムはスピーディーでハード。演奏技術と曲のよさとハードなサウンドを同時に満たそうとしたサウンド。ドリーム・シアターのヒットによって注目を浴びたバンドのひとつ。日本盤は1996年発売。