1995年。女性ボーカルのラナ・レーンとキーボードのエリック・ノーランダーのグループ。他の楽器はメンバー不定。アメリカ出身。ビートルズとアメリカン・プログレッシブ・ハードロックに影響を受けたようなミドルテンポのハードロック。メロディーはキーボードが主導するが、音がやや古風。
1996年。キーボードが減ったというよりは、ギターの量が増えている。前作よりも音の厚みはないが、ロックの曲はよりロックになっている。ラナ・レーンは女声ボーカルとしてはそれほど優れた点があるわけではないが、ややプログレッシブ・ロック風のバンドにいるというイメージに助けられている。「サテュロスの月」のイントロは有名なクラシック曲を使用しているが思い出せず。「ドゥ・イット・アゲイン」はスティーリー・ダンのカバー。
1998年。前作とは変わってハードになった。「エヴォリューション・レヴォリューション」はこれまでで最も激しい。ギターが明らかにヘビーメタル寄り。前作は70分もあって長すぎの感があったが、今回はハードで50分強だからアルバム全体が引き締まっている。
1998年。ミニ・アルバム。日本のみの発売。
1998年。ライブ盤。日本のみの発売。
1998年。バラード集。日本のみの発売。
1999年。キーボードがデビュー盤のころの音に戻った。したがって、やや古風なサウンドで、「フランケンシュタイン・アンバウンド」はエドガー・ウィンター・グループのインスト曲「フランケンシュタイン」を意識したかのようなシンセサイザーが出てくる。「ウィズアウト・ユー」はベイン、「シーズンズ・エンド」はマリリオンのカバー。
1999年。ミニ・アルバム。5曲のうち4曲は過去の曲のバージョン違い等。日本のみの発売。
1999年。ベスト盤。日本のみの発売。
2000年。バックのミュージシャンが入れ替わり、エリック・ノーランダーとエイリオンのアンソニー・アルイエン・ルカッセンが中心となった。サウンドもヨーロッパ寄りになり、これまでになかったようなバス・ドラムの連打やバイオリンなどが入っている。全体的にヘビーメタルに近いが、「ガーデン・オブ・ザ・ムーン」ほどは激しくない。
2000年。バラード集。日本のみの発売。
2002年。ハードロックのファンには、フェア・ウォーニング、ドリームタイドのギター、ヘルゲ・エンゲルケとリング・オブ・ファイアのボーカル、マーク・ボールズが参加していることに注目するのだろう。ヘルゲ・エンゲルケはギターで参加し、「アンコール」を作曲しているが、フェア・ウォーニングを感じさせるような曲ではない。マーク・ボールズはサラ・ブライトマンのカバーの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」でラナ・レーンとデュエットしている。それ以外のバックのミュージシャンは「クイーン・オブ・ジ・オーシャン」以前のメンバーに戻っており、サウンドもその路線。日本盤ボーナストラックの「アイ・ビリーヴ・イン・ユー」はジョン・ウェットンのカバー。「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」がサラ・ブライトマンのヒットによって有名になったことを解説で書いていないのは不親切。
2002年。カバー集。カンサスの「壁」、レッド・ツェッペリンの「カシミール」、アージェントの「ホールド・ユア・ヘッド・アップ」、イナフ・ズナフの「イノセンス」、クイーンの「ドント・トライ・ソー・ハード」、TNTの「ノーザン・ライツ」、スコーピオンズの「スティル・ラヴィング・ユー」、ユーライア・ヒープの「静かなる涙」、レインボーの「スターゲイザー」等。アージェントの「ホールド・ユア・ヘッド・アップ」はきちんとサビを歌うべきだった。一部の曲はラナ・レーンのボーカルの非力さを露呈する。
2003年。アルバムなのか企画盤なのかがよく分からないアルバム。「キュリアス・グッズ」、「エコーズ・フロム・ジ・オーシャン」のころのサウンド。「青い影」はプロコル・ハルム、「夢のカリフォルニア」はママス&パパスのカバー。
2004年。ライブ盤。
2005年。メンバーは「ウィンター・セッションズ」と同じだが、サウンドは「シークレッツ・オブ・アストロロジー」に近く、ヨーロッパのハードロック、ヘビーメタルに近い。サウンドの変化は内容のヨーロッパ化に対応している。
2006年。
2007年。
2012年。