LADY ANTEBELLUM

  • カントリーグループ。男性ボーカル、女性ボーカル、ギターの3人編成。
  • 「ニード・ユー・ナウ~いま君を愛してる」がヒットしている。

1
LADY ANTEBELLUM

2008年。カントリーグループとしてデビューしているため、アルバム全体にアコースティックギターが使われ、時折使われるバイオリン、スチールギターがカントリーであることを確認させる。1990年代以降のカントリーのポップ化、ロック化の流れの中にある。エレクトロニクスやノイズを使わないバンドサウンド。「ルッキン・フォー・ア・グッド・タイム」をはじめとする曲のいくつかはエレキギターが効いたポップなロックで、それがシングルになっている。それを考えると、メンバーが90年代のロック化したカントリーを通過し、そのサウンドをなぞっていると解釈できる。11曲のうち10曲はメンバーが作曲もしくは共作し、1曲はメンバー以外の作曲となっているものの、プロデューサーが共作している。

2
NEED YOU NOW

2010年。邦題「ニード・ユー・ナウ~いま君を愛してる」。前作を踏襲したロック寄りのカントリーポップ。「スターズ・トゥナイト」は前作の「ルッキン・フォー・ア・グッド・タイム」と同様、AC/DCのようなイントロで始まる。「ハロー・ワールド」は前作になかった厚めのストリングスが使われる。日本盤は前作のシングル曲を2曲収録している。このアルバムで日本デビュー。

3
OWN THE NIGHT

2011年。邦題「夢の貴婦人」。メンバー以外の作曲である「フライデイ・ナイト」、共作者の多い「ウォンテッド・ユー・モア」がアルバムの中で傾向の違う曲として存在している。バラード、ミドルテンポ中心の曲は、3曲続くと単調だ。エレキギターでロック風に始まる曲はなくなり、アップテンポの「運命の出会い」はバイオリンが全編に使われ、むしろカントリーに近く聞こえる。「ジャスト・ア・キス~幸せの予感」収録。

4
ON THIS WINTER'S NIGHT

2012年。邦題「この冬の夜に」。クリスマス曲集。メンバーによる作曲はアルバムタイトル曲のみ。

5
GOLDEN

2013年。メンバー以外の作曲者の曲をアルバムの前半にまとめ、後半にメンバーによる曲を並べている。これまで以上にメンバー以外の作曲者を招いているが、一貫してバンドサウンドだ。メンバー以外ならば、多少の新機軸は許されるにも関わらず、それをしないのは安心感に頼りすぎだ。変化が多少なりともある曲は「ジェネレーション・アウェイ」。

6
747

2014年。日本盤は出ていない。