KITTY,DAISY&LEWIS

  • キティー、デイジー、ルイスはザ・レインコーツのドラムを母とする兄弟。キティー、デイジーは女性、ルイスは男性。
  • 1940、50年代のジャズ、ロックンロール、スカ、ロカビリー等に倣ったサウンド。

A TO Z OF KITTY,DAISY&LEWIS:THE ROOTS OF LAURYN HILLROCK 'N' ROLL

2007年。キティー、デイジー&ルイスが選曲した40、50年代音楽の企画盤。2枚組で26曲。「ウー・ウィー」のみ自作曲。

1
KITTY,DAISY&LEWIS

2008年。ロック以前の、ジャズがポピュラー音楽の中心だった時代の曲を録音したアルバム。10曲のうち2曲が自作曲、8曲はカバー。独創性を出そうという意図はなく、この兄弟の興味に従ってアルバムを作ってみたというようなサウンド。ギター、ベース、ドラムを基本に、曲によってピアノ、ハーモニカ、スライドギター等が加わる。バンド編成というよりは、ビッグバンドに対するコンボスタイルと呼ぶべきだろう。カバー曲は有名曲が多い。自作曲もその雰囲気に合わせている。

2
SMOKING IN HEAVEN

2011年。全曲を自作。ロックンロールが多くなり、コンボスタイルのジャズは減っている。曲が長くなり、ロックンロールやジャズ、スカがダンスのための音楽だったことを思い起こさせる。長くなった部分はボーカルではなく演奏の部分。女性ボーカルは40、50年代の歌い方をしていないので、過去を模倣する意識はなくなりつつある。日本盤は帯の文句が低レベル。

3
THE THIRD

2015年。典型的な40、50年代のサウンドからは徐々に離れ、基本的な楽器だけでのポップスも含む。「ベイビー・バイ・バイ」「グッド・ルッキング・ウーマン」のルイスのボーカルはチャック・ベリーに似ている。「ノー・アクション」「ネバー・ゲット・バック」などは50年代のサウンドというわけではなく、一般的なポップスとして聞ける。