2003年。EP盤。4曲収録。
2003年。ギター2人、ベース、ドラムの4人編成で、ベース以外の3人がボーカルをとる。ベースはピアノも演奏するので、メンバー全員が1人で2役をこなしている。オーストラリア出身。「アー・ユー・ゴナ・ビー・マイ・ガール」がコマーシャルに使われてヒットした。オーソドックスなロックンロール。ローリング・ストーンズやキンクスを思わせるサウンドから、同じオーストラリア出身のAC/DC路線の曲まで、よこしまな小細工がない。ピアノやアコースティック・ギターの弾き語りも数曲。ビリー・プレストンがオルガンで参加している。
2004年。ライブやデモ、カバーなどを集めた企画盤。「アー・ユー・ゴナ・ビー・マイ・ガール」と「コールド・ハード・ビッチ」はライブ。「バック・ドアー・サンタ」はアメリカ・アラバマ出身のソウル歌手、クラレンス・カーターのカバー。「ザッツ・オールライト・ママ」はブルース歌手アーサー・クルーダップのカバーで、エルヴィス・プレスリーのデビュー曲でもある。ジェットのイメージに合っているのは「ザッツ・オールライト・ママ」。
2006年。ビートルズ風のサウンドが多くなった。オープニング曲の「レスプリ・デスカリエ」は後期ビートルズの雰囲気から始まるが、途中からロックンロールに持って行く。「ブリング・イット・オン・バック」もサビはビートルズ。アルバムタイトル曲では、ストリングスや女声コーラスが使われ、アルバムのイメージを決定している。「カモン・カモン」はオアシス風だ。「ザッツ・オール・ライズ」「リップ・イット・アップ」は前作のロックン・ロール路線。アルバムを2枚しか出していない段階では、ロックンロールとビートルズ風ロックのどちらが本来の姿かを言及すること自体が無意味で、実際のところ、どちらもバンドの姿だろう。デビュー盤とこのアルバムの発売順が変わっても評価は変わらない。どちらもいいアルバムだ。
2009年。「ゲット・ボーン」のころの曲調に戻っている。デビュー盤の曲調に戻るよりも何らかの違いを出した方がよかったのではないか。それぞれの曲は聞きやすく整えられている。「ラ・ディ・ダ」はヤードバーズの「ハートせつなく」を思わせる。