JESU

  • イギリスのポストロックバンド。ボーカル兼ギター兼プログラミング、ベース、ドラムの3人編成。
  • 実質的にジャスティン・K・ブロードリックによる実験的なロックのプロジェクトとなっている。

1
JESU

2004年。イェスーはナパーム・デス、ゴッドフレッシュのジャスティン・K・ブロードリックによるプロジェクト。ジャスティン・K・ブロードリックがボーカル、ギター、ベース、プログラミングを担当しているので、ドラム以外の音をほぼ1人で作っている。8曲のうち4曲は9分台で、他の曲も6分から11分ある。全曲がミドルテンポながらビート感はあり、ざらつきのあるベースが終始重さを引きずっている。ギターやキーボードはメロディーを伴うが、雰囲気は不穏だ。

SILVER

2006年。EP盤。

2
CONQUEROR

2007年。ベースが加入し、3人編成となった。6分から10分の曲をミドルテンポで進めていく。メロディーに希望や黎明を感じさせるところがあり、浮遊感とともに包み込まれる。ドラムはロックの叩き方もあり、リズム・マシーンによる演奏もある。インスト曲はなく、全曲に歌詞、ボーカルがある。シガー・ロスのアメリカ的な演奏か。

 
LIFELINE 

2007年。4曲、23分のEP盤。「ストーム・カミン・オン」は女性ボーカル、ベース、ドラムが加わっているが、これ以外の3曲はジャスティン・K・ブロードリックがすべての楽器を演奏している。「コンクエラー」よりさらに聞きやすくなっており、曲もやや短くなっている。ロックとして万人に受け入れられるようなサウンドからはまだ離れているが、メロディーの輪郭は分かりやすい。

SPRIT

2008年。シングル盤の一方の面をエンヴィ、もう一方の面をイェスーが演奏している。

WHY ARE WE NOT PERFECT?

2008年。EP盤。

3
INFINITY

2009年。収録曲は1曲で49分の「インフィニティ」のみ。ジャスティン・K・ブロードリックがすべての楽器を演奏している。「インフィニティ」は無限を意味するが、CDでは無限に収録することが物理的に不可能なので、50分程度で区切りをつけたと推測できる。実験的要素が大きい。いくつかの曲の断片をなめらかに連結したような曲だ。それぞれの断片を個別に曲にしたときと、連結して1曲にしたときと、新たな何かが生まれているのかどうか、数回聞いただけでは分からない。日本盤には17分半の「インフィニティ(パート2:リ・インタープレテイション)」が収録されたボーナスディスクがついている。

 
OPIATE SUN

2009年。4曲入りEP盤。「ライフライン」のような、やや悲しさを含んだ希望のあるメロディーだ。低音のギター、ベースは健在。「ルージング・ストリーク」「モーニング・ライト」はボーカルがデュオのような形で多重録音されている。

4
ASCENSION

2011年。