JACK'S MANNEQUIN/SOMETHING CORPORATE

  • ジャックス・マネキンはボーカル兼ピアノのアンドリュー・マクマホンのプロジェクト。
  • アンドリュー・マクマホンはサムシング・コーポレイトのボーカル兼キーボード奏者としてデビューしていた。

 
LEAVING THROUGH THE WINDOW/SOMETHING CORPORATE

2002年。ボーカル兼キーボード、ギター2人の5人編成。アメリカ、カリフォルニア出身。ピアノ、ストリングスを含むメロディアスなロックで、パンクというほどの荒さはない。ギターは自己主張をしないので、ボーカル兼キーボードのアンドリュー・マクマホンが主導権を取るバンドとなっている。ボーカルはメロディック・パンクに近く、声、表現力ともに若い。「イフ・ユー・シー・ジョーダン」収録。

 
NORTH/SOMETHING CORPORATE

2003年。アンドリュー・マクマホンへの依存度が高くなった。アップテンポな曲がないので、ロックの勢いを曲に託すような雰囲気ではない。シンガー・ソングライターがバンド編成で演奏している方が近い。

1
EVERYTHING IN TRANSIT

2006年。アンドリュー・マクマホンによるバンド形態のプロジェクト。ピアノを中心とするロックで、バンドの中のピアノというサウンドを守っている。ボーカルもメロディアス。ベン・フォールズのようなディストーションはかかっておらず、ピアノの澄んだ音色を生かしている。11曲のうち6曲はモトリー・クルーのトミー・リーがドラムを演奏している。

2
THE GLASS PASSENGER

2008年。バンド形態が強まり、キーボードの音がピアノだけではなくなっている。メロディー楽器としてのギターの比重が上がり、相対的にピアノは下がっている。ジャックス・マネキンがアンドリュー・マクマホンのプロジェクトからバンドに移行していると言える。ロック以外に呼びようのない、また呼ぶ必要がない普遍的なサウンドだ。

3
PEOPLE AND THINGS

2011年。キーボードが目立つ曲よりは、キーボードを含むメロディアスなポップス。70年代、80年代からあるやや内省的な抒情的なポップス、ロック。ジャケットもレコード時代の汚れをわざわざ再現している。アンドリュー・マクマホンは1982年生まれなので音楽的な影響は90年代に受けたと思われるが、当時流行のグランジやオルタナティブ・ロックよりは、メロディアスなロックを聞いて育ったようだ。「レストレス・ドリーム」はカンサスの「すべては風の中に」に似た曲。