VALENTINE/OPEN SKYZ/HUGO

  • ヒューゴはヴァレンタイン、オープン・スカイズを経てソロになったアメリカのボーカリスト。
  • ジャーニーのスティーヴ・ペリーに似た声。バックはメロディアスなロックが多い。

 
VALENTINE/VALENTINE

1990年。キーボードを含む5人編成。80年代後期のハードロック・サウンドで、キーボードはバッド・イングリッシュやジャーニーのような音。ボーカルはジャーニーのスティーブ・ペリーに似ており、それはソウルのサム・クックにも似ているということだ。詩の発音で最後の有声音の音階を下げる歌い方はベイビーズ、バッド・イングリッシュのジョン・ウェイトと同じ。ドラムで高い音から低い音へ連続で叩くメロディック・タムが、当時流行した残響の大きい乾いた音で、そうした路線のバンドであることを示している。

 
OPEN SKYZ/OPEN SKYZ

1993年。バレンタインの同じメンバーで、バンド名を変えて発売。ドラムはゲスト参加になっているが、バレンタインのメンバーと同じ。メロディック・タムは通常の音に戻り、アコースティック・ギターも使用。音が変わってもメロディーやキーボード主導のサウンドは変わらない。「ギヴ・ア・リトル・ビット」はスーパートランプのカバー。

 
HUGO/HUGO

1997年。バレンタイン、オープン・スカイズのボーカルのソロ・アルバム。バックは全員テンのメンバー。ボーカルのソロなのでボーカルのよさを出すため、歌い上げる曲が多い。以前あまりなかったコーラスもあるが、控えている。歌い上げるためにサビが高い音になり、声がますますスティーブ・ペリーに似てくるという印象だ。

 
TIME ON EARTH/HUGO

2000年。ギターの多くをテンのヴィニー・バーンズが弾き、キーボードとドラムの大半をヒューゴが演奏している。前作に続きメロディアスなハードロック。「マジック・パワー」はトライアンフのカバー。

 
FIRE IN THE NIGHT/HUGO

2004年。バラードが多いアルバム。ギターがハードロック・サウンドになっているが、ハードロックの世界にいるというだけでイメージを大きく落としている。