1990年。ボーカル兼ギター、ギター、ベース、ドラムの4人編成。ギターとベースが一体となり、ガレージ・ロックのような雑然としたサウンド。多分に不協和音が混じって音の塊を作る。ボーカルはがなりながら歌うので、ルーツはヘビーメタルではなくハードコアにあると言える。日本盤発売は1993年。
1992年。ギターの切れがよくなり、サウンドが整理された印象だ。ヘビーメタルやスラッシュメタルにみられる過剰さがない。70年代前半のブラックサバスを90年代風に解釈したようなサウンドだ。このアルバムで日本デビュー。
1994年。ギターが交代。ギターの音が低音に集まり、ディストーションのかかったベースが3人いるような音だ。前作はボーカルが勢いに任せる発声だったが、このアルバムではメロディーをきちんと追っている。グランジ全盛期に発売され、ニルヴァーナやサウンドガーデン、パール・ジャム、アリス・イン・チェインズとともにロックの中心に一角にあった。
1994年。1989年から1993年に発売されたシングル盤の曲を集めた企画盤。最初の2曲はデビューシングルの曲。「ゲイシャ・トゥ・ゴー」は芸者のことを歌っているわけではない。言葉を借りただけか。「オーヴン」はメルヴィンズ、「プリミティヴ」はキリング・ジョークのカバー。「ミーンタイム」と「ベティ」はほとんどが2分から3分台だが、この企画盤では6分を超える曲が2曲ある。
1997年。ギターが抜け3人編成。「ベティ」をハードにしたサウンド。ボーカルは「ベティ」よりも荒っぽく歌い、「ミーンタイム」に近い歌い方やロックン・ロール風の歌い方になっている。「ミーンタイム」「ベティ」のころはロックとして最先端だったが、このアルバムは他のバンドとの違いが見えにくくなり、個性が薄らいでいる。
2004年。ベースとドラムが交代。ベースはアンスラックスのフランク・ベロ。オルタナティブ・ロックに近いサウンドで、ボーカルはメロディをよく取っている。この時期にやるロックとしては時代遅れになってしまったか。