THE GO! TEAM

  • イギリスの6人編成バンド。男性3人、女性3人。ギター2人、ベースが男性、ボーカル、ドラム、その他が女性。
  • ドラムは日系、ボーカルはアフリカ系。メンバーの個性の多様さ、統一性のなさがサウンドの多様さにつながっている。

1

THUNDER,LIGHTNING,STRIKE

2004年。ノイズを音として取り込み、スクラッチやエレクトロニクスを使い、バンド演奏する。2000年以降のポピュラー音楽、ロックによく見られる音響編集を駆使したサウンドだ。聞こえる複数のボーカルはいずれも女性の声。管楽器、ピアノ、はメロディアスで、インスト曲は案外流麗だ。ボーカルが入る曲は勢いがある。「ジュニア・キックスタート」「レディーフラッシュ」「ザ・パワー・イズ・オン」収録。

BOTTLE ROCKET

2005年。EP盤。

2
PROOF OF YOUTH

2007年。ノイズをテクスチャーにしたようなポップなサウンド。ボーカルは上手くないことを逆手に取り、多くの部分で複数のボーカルとなる。「ドゥーイング・イット・ライト」「ザ・ラース・オブ・マーシー」などのサビは覚えやすく、このようなサウンドではなかったとしてもポップな曲を作る才能があると感じさせる。「フラッシュライト・ファイト」はパブリック・エナミーのチャック・Dが参加している。

WRATH OF MERCIE

2007年。EP盤。

3
ROLLING BLACKOUTS

2011年。アーティストとして参照する音楽が現在のロックではなく、60年代や70年代のポップスに置かれており、それを現代のノイズやヒップホップで和えたところに面白さがある。多くの曲でホーン・セクションとストリングスが使われ、曲の派手さや多様さを生み出している。さまざまなサウンドの混ざり具合はジャケットのコラージュとも連動している。カセットテープのヒスノイズのようなサウンドは、後半には少なくなる。「トルネード」「セクレタリー・ソング」収録。