THUNDER,LIGHTNING,STRIKE
2004年。ノイズを音として取り込み、スクラッチやエレクトロニクスを使い、バンド演奏する。2000年以降のポピュラー音楽、ロックによく見られる音響編集を駆使したサウンドだ。聞こえる複数のボーカルはいずれも女性の声。管楽器、ピアノ、はメロディアスで、インスト曲は案外流麗だ。ボーカルが入る曲は勢いがある。「ジュニア・キックスタート」「レディーフラッシュ」「ザ・パワー・イズ・オン」収録。
2005年。EP盤。
2007年。ノイズをテクスチャーにしたようなポップなサウンド。ボーカルは上手くないことを逆手に取り、多くの部分で複数のボーカルとなる。「ドゥーイング・イット・ライト」「ザ・ラース・オブ・マーシー」などのサビは覚えやすく、このようなサウンドではなかったとしてもポップな曲を作る才能があると感じさせる。「フラッシュライト・ファイト」はパブリック・エナミーのチャック・Dが参加している。
2007年。EP盤。
2011年。アーティストとして参照する音楽が現在のロックではなく、60年代や70年代のポップスに置かれており、それを現代のノイズやヒップホップで和えたところに面白さがある。多くの曲でホーン・セクションとストリングスが使われ、曲の派手さや多様さを生み出している。さまざまなサウンドの混ざり具合はジャケットのコラージュとも連動している。カセットテープのヒスノイズのようなサウンドは、後半には少なくなる。「トルネード」「セクレタリー・ソング」収録。