FUGEES/LAURYN HILL

  • ハイチ出身の2人を含む3人組男女ヒップホップ・グループ。中心人物はハイチ出身のワイクリフ・ジョン。
  • ヒップホップにカリブ海音楽、レゲエを持ち込んだグループ。異文化、特に周縁地域の文化を取り入れた例として、各層から注目された。
  • 解散後、ワイクリフ・ジョン、ローリン・ヒルはソロアーティストとして成功している。

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BLUNTED ON REALITY

1994年。ハイチ出身の男性2人とアメリカ生まれの女性ローリン・ヒルのグループ。曲と曲間が交互に入っている。作詞作曲しているのは男性の2人で、女性はボーカル中心のようだ。日本盤は1996年発売。

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THE SCORE

1996年。90年代前半から流行していたオルタナティブ・ヒップホップの最高作として有名なアルバム。ヒップホップがポピュラー音楽の先端となったことで、単にアフリカ系というだけでは独自性を保てなくなり、移民や南部出身といったさらに下層のアフリカ系が注目されるようになった。フージーズは移民と女性が含まれるという点で明快だった。ハイチを感じさせるメロディーやリズムは特に大きくはない。「ノー・ウーマン、ノー・クライ」はボブ・マーリーをサンプリング。「キリング・ミー・ソフトリー」はロバータ・フラックの「やさしく歌って」のカバー。歌詞を変えている。「レディー・オア・ノット」「フー・ジー・ラ」収録。

 
(REFUGEE CAMP)BOOTLEG VERSIONS

1996年。8曲のうち「ドント・クライ・ドライ・ユア・アイズ」はアルバム未収録曲、「キリング・ミー・ソフトリー」はライブ、他の6曲はリミックス曲。ボブ・マーリーの「ノー・ウーマン、ノー・クライ」をサンプリングした曲はスティーヴ・マーリーがリミックスしている。

 
THE MISEDUCATION OF LAURYN HILL/LAURYN HILL

1998年。フージーズのローリン・ヒルのソロアルバム。フージーズのように1分程度の曲間が曲として挿入されている。メロディーを歌うことが多くなり、ヒップホップ・ソウルに近くなっている。アフリカ系女性にとっては、白人ヨーロッパのリズムではないアフリカ系のリズムということで大きな親近感が沸いたのではないか。「ドゥー・ワップ」「トゥ・ザイオン」収録。

 
DOO WOP(THAT THING)/LAURYN HILL

1998年。シングル盤。同一曲の4バージョン。

THE MISEDUCATION OF LAURYN HILL/LAURYN HILL

1999年。邦題「ミスエデュケーション」。シングル盤。インストバージョン、アカペラバージョンのほか、日本のファンへのメッセージが1分20秒収録されている。

 
MTV UNPLUGGED NO.2.0/LAURYN HILL

2002年。2枚組。新曲によるライブ盤。22曲のうち9曲はローリン・ヒルによる語りなので実質13曲収録。アコースティックギターだけの演奏なので、ローリン・ヒルの声も抑えめだ。曲によっては高音が苦しくなる。それを表現と見るか歌唱力と見るかは聞き手の判断によるだろう。

GREATEST HITS

2003年。ベスト盤。