2001年。ギター2人の5人編成で、ボーカルは専任ボーカルとドラムの2人。アメリカ東海岸のロング・アイランド出身。このバンドは、ジャンルで言うならばメタルコアになるようだが、ボーカルはかなりの部分が普通の歌い方で、曲もアコースティック・ギターが複数の個所に出てくる。「ケイプサイド・ロック」や「テイク・ハー・トゥ・ザ・ミュージック・ストアー」は典型的なニューウェイブ・オブ・アメリカン・ヘビーメタルだが、「ショート・ストーリーズ・ウィズ・トラジック・エンディングス」は女声ボーカルやバイオリンも入る9分の大作。キルスウィッチ・エンゲージのギターが参加。
2003年。ラウドロック型のボーカルは前作よりも迫力が増し、普通のボーカルとの対比がさらに際だつ。「オータム・モノローグ」は前作で参加していた女声ボーカルが1曲まるごとボーカルをとっている。「ノー・トリヴィア」は全編普通のボーカル。最後の「フィクション・ウィ・リブ」はアコースティック・ギターとボーカルだけ。
2005年。ギターとベースが交代。バックの演奏は90年代後半から2000年代ではなく80年代に近いヘビーメタル。ボーカルが2人で、デス声と普通の声が乗るというところだけが、ジャンルの判別材料になっている。これがデス声だけならば、メロディアスなデスメタルとしても高い評価を得るだろう。通常のボーカルはやや表現力に乏しく一本調子の面があるが、エモ、スクリーモ全体がそこまで求められていない状態であるため許されているところがある。表現力が加わればこの手のジャンルで一歩抜け出すのはいうまでもない。
2007年。