1997年。ライブ盤。
2000年。ファストウェイ、カトマンドゥのボーカル、デイヴ・キングが結成したバンド。バイオリン兼ティン・ホイッスル、アコーディオン、マンドリン奏者を含む7人編成。アメリカ・ロサンゼルス出身。バイオリン兼ティン・ホイッスル奏者は女性。ギターもいるが、メロディーを主導しているのはバイオリンとアコーディオン。ロックバンドなのでドラムのビートは大きく響く。ドロップキック・マーフィーズほどパンク寄りではなく、ポーグスよりはハードなロックをやっている。デイブ・キングはカトマンドゥのころに比べると中音域を中心に歌い、高音はほとんど出てこない。日本盤は2004年発売。
2002年。前作よりもアップテンポで、ハードなパンクになっている曲が多い。曲も大半が陽気だ。日本盤は2004年発売。
2004年。一部にアイルランド音楽のもの悲しさを漂わせる曲があり、そうした部分ではデイヴ・キングのボーカルがレッド・ツェッペリンのロバート・プラントに似てくる。曲の途中からスピーディーでハードなサウンドに移ることが多く、基本的に前作の延長線上にある。
2006年。新曲1曲、アコースティック・バージョン4曲、ライブ5曲の企画盤。DVDもついている。新曲はアコースティック・ギターによる約1分の前奏のあと、ハードな部分に移る。歌詞は書かれていないが、明るい雰囲気の曲ではなく、バイオリンが終始悲しさを表現する。アコースティック・バージョンは7人編成のうちエレキ・ギターとドラムの音が異なるが、バイオリンやアコーディオンは通常と変わらない。「ブラック・フライデー・ルール」は12分。
2008年。陽気で勢いのある曲が減り、アイルランド音楽をロックのスタイルで演奏しているようなサウンドになった。少なくともパンクの雰囲気は薄れている。豪快さよりも哀感を出したアルバム。序奏のあと高速で演奏する形式もほとんどなく、ボーナストラックのライブ2曲が前作までのスタイルとの比較に利用できる。
2010年。ライブ盤。
2011年。アコーディオン、バイオリン、バンジョーを使ったロックとなり、ポーグスやドロップキック・マーフィーズのようなアイリッシュ・パンクよりもメロディスで情感が出ている。陽気に騒ぐような曲はなくなった。タイトル曲は1840年代後半のアイルランドの飢饉とアメリカ移住の歴史を、少年から大人になる過程と重ねている。「ア・プレア・フォー・ミー・イン・サイレンス」はバイオリンの女性がボーカルを取る。