1997年。キーボードとリズム・マシーンで作られたジャズ風のサウンド、都会的なジャズのサウンドに、ソウル、ジャズのボーカルが乗る。リズムはオープニング曲で聴かれるようなリムショットが多い。「アザー・サイド・オブ・ザ・ゲーム」「ドラマ」ではザ・ルーツが演奏に関わっているようだ。ヒップホップ風の曲にはノイズが乗っている。ヒップホップがアフリカ系音楽の主流になって以降の女性歌手では、メアリー・J・ブライジ、ミッシー・エリオットよりもソウル寄りと言える。「オン&オン」収録。
1997年。ライブ盤。
2000年。キーボードやドラム、パーカッションがエレクトロニクスではなく実際の楽器を使っている。前作の雰囲気を残しつつ、70年代のサウンドで歌っている。リズム・マシーンも適宜使用。最後の「グリーン・アイズ」は10分ある。
2003年。ビートはリズム・マシーンが多いがメロディー楽器はキーボード、オルガンが多く、ヒップホップよりもソウルの要素が大きいサウンドだ。エリカ・バドゥのボーカルがこれまでよりも強調されている。
2008年。邦題「ニュー・アメリカ・パート・ワン(第4次世界大戦)」。メッセージ性のある女性歌手では、アフリカ系女性に最も大きな影響を与える歌手となった。ファンク、ソウル、ディスコ、ヒップホップを曲によって混ぜ合わせながら、ソウル風のボーカルで歌う。ジャケットにはアメリカの様々な記号が描かれているが、ジャケットには許可されなかったであろう米軍のアブグレイブ刑務所虐待の絵が中ジャケットと裏ジャケットに描かれている。
2010年。