ENUFF Z' NUFF

  • アメリカのハードロックバンド。4人編成。ベースのチップ・ズナフとボーカルのドニー・ヴィーが中心。
  • ポップなサウンドで、グランジ、オルタナティブ・ロックの時代も活動していた。

1
ENUFF Z' NUFF

1989年。ボーカル兼ギター兼キーボード、ギター、ベース、ドラムの4人編成。アメリカ出身。ベースのチップ・ズナフとボーカルのドニー・ヴィーが中心で、ドニー・ヴィーは10曲すべての作曲にかかわり、3曲は単独での作曲、5曲はチップ・ズナフとの共作だ。やや退廃的な雰囲気もあるロックン・ロールで、明るめの曲ではポップでメロディアスだ。退廃的雰囲気は80年代のヘアメタル、グラムメタルから受け継いでいる。「フライ・ハイ・ミッシェル」収録。

2
STRENGTH

1991年。メロディアスで飾り気のないハードロックがほとんどとなり、前作にあったやや退廃的な曲は少なくなった。「ヘヴン・オア・ヘル」「イン・クラウド」「ワールド・イズ・ア・ガター」はいい曲だ。同時代のロックン・ロール・バンドと比べると、70年代のイギリスのポップなロックに近いメロディーだ。「タイム・トゥ・レット・ユー・ゴー」はバッドフィンガーを思わせるメロディー。ジャケットはヴァン・ヘイレンの「5150」のパロディーか。

3
ANIMALS WITH HUMAN INTELLIGENCE

1993年。ドラムが抜けて3人編成になっているが、録音は以前の4人で行っている。オープニング曲はホーン・セクションが入ったロックン・ロール。このころはグランジ・ロック全盛だが、サウンド上はまったく影響を受けていない。「イノセンス」はビートルズの影響が大きい。「テイキン・ア・ライド」はシタールを使う。

 
1985

1994年。イナフ・ズナフがデビューする前に録音された曲を集めた企画盤。ボーカルのドニー・ヴィーとベースのチップ・ズナフが在籍し、ギターとドラムはデビュー時と異なるメンバーとなっている。オープニング曲はスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズの「涙のクラウン」のカバー。日本盤の対訳にはインストゥルメンタルと表記されているが、歌詞が書かれていないだけでボーカルはある。明るめのロックン・ロールで、イナフ・ズナフとそう変わらないサウンドだ。デモテープなので音は荒削りだ。「ユーヴ・ゴット・トゥ)ハイド・ユア・ラヴ・アウェイ」はビートルズの「悲しみをぶっとばせ」のカバー。

 
BROTHERS/CHIP&DONNIE

1994年。ギターが抜け、チップ・ズナフとドニー・ヴィーの2人になったので、チップ&ドニーとして発表したアルバム。ドラムはゲストミュージシャンが演奏している。ポップなロック、メロディアスなロックに集中し、ヘアメタル、グラムメタル、オルタナティブ・ロック風のロックン・ロールはなくなった。オープニング曲からキーボードがきらびやかで、ビートルズからの影響がありありだ。「ジェラス・ガイ」はジョン・レノンのカバー。アメリカではイナフ・ズナフのアルバムとして「セヴン」のタイトルで発売されている。

4
TWEAKED

1994年。ギターとドラムが加入し4人編成。オルタナティブ・ロックの影響を受けたような、斜に構えたミドルテンポが多い。チップ&ドニーの「ブラザーズ」と同じ年に出て、「ブラザーズ」とは大きく異なるサウンドになっているが、どちらがが受けがいいか実験しているようにも見える。「マイ・ディア・ドリーム」はポップ。「ウィズアウト・ユア・ラヴ」はこれまでになかったブルース・ロック。

 
PEACH FUZZ

1996年。過去の録音を集めた企画盤。どの曲も明るく、アルバムに収録されていてもおかしくない曲がそろっている。録音時期は不明。

 
LIVE

1997年。邦題「ライヴ・ズナフ」。ライブ盤。新曲が2曲含まれている。「レヴォリューション」はビートルズのカバー。「悲しみをぶっとばせ」もカバーだが、ラジオ番組でのライブだと思われる。9分ある「イン・ザ・グルーヴ」は声が高ければジャーニーの「ラヴィン・タッチン・スクイージン」に似る。

5
PARAPHERNALIA

1998年。90年代以降のアメリカン・ロックのサウンドになり、フー・ファイターズに近い。グランジやオルタナティブ・ロックを脱したアメリカのバンドのサウンドだ。そうなると、むしろオルタナティブ・ロックの雰囲気が入っている方が好感が持てる。チープ・トリックのリック・ニールセンが3曲、スティクスのジェイムス・ヤングが2曲でギターを弾いている。このアルバム以降はすべて日本先行発売となり、事実上日本とアメリカ以外では発売されなくなっている。

6
10

2000年。オープニング曲はバラードで意表をつく。2曲目以降は普遍的なロックン・ロールが並ぶ。このアルバムで最も不利な点は、アーティストがイナフ・ズナフであることだ。このアルバムを積極的に聴こうとする人は、以前からイナフ・ズナフのファンがほとんどというのが不運だ。一般の洋楽ロックファンに支持される要素を多分に持っており、アピールするメディアを変えれば違う状況が生まれるかもしれない。「ゼア・ゴーズ・マイ・ハート」「アイ・ラヴ・ユア・フェイス」はいい曲。

7
WELCOME TO BLUE ISLAND

2002年。前作よりも曲の幅が広い。コーラスとキーボードを曲の中で自然に組み合わせている。洋楽ロック全体の中ではそれほど地位を確立していないので、オーソドックスなロックをやっても評価する人が少ない。

FAVORITES

2003年。ベスト盤。

8
?(QUESTION)

2004年。デビュー時のギターとドラムが復帰した。「ヘルプ...」「ハーリヤ」では80年代風のギターソロが聞こえるが、それ以外の部分では、前作の路線だ。曲の版権に日本の出版社が加わっている。「ストーン・コールド・クレイジー」はクイーンのカバー。

GREATEST HITS

2009年。ベスト盤。

9
DISSONANCE

2009年。

LIVE AND PEACE 2009-20TH ANNIVERSARY LIVE AT CLUB CITTA

2009年。ライブ盤。