2000年。女声ボーカルの4人組。オーストリア出身。ギターがキーボードを兼任。ボーカルはルネッサンスのアニー・ハズラムに似た歌い方と声。コーラスも女性ボーカルのみでやっている。キーボードを多用しているので、どちらかと言えばハードロックに近いヘビーメタル。
2001年。専任ギターを加入させ、ギター兼キーボードはキーボードに専念している。バスドラムの連打がある一方で、キーボードは最近よくあるオーケストラ風。キーボードソロは少ないので、いわゆるメロディック・メタルではない。そこに女声ボーカルが乗ると、そのサウンドそのものが個性になってくる。「スターライト・レバリ」収録。
2003年。曲がややパターン化されてきたか。ロイヤル・ハント、サイレント・フォースのD.C.クーパーが参加。
2004年。ボーカルのサビーネ・エデルスバッカーは中高域が伸びるので、ミドルテンポの曲の方が美しく響く。曲はヨーロッパ型ヘビーメタルのようなサウンドになることもあるが、それほど多くない。ゴシック・ロックにはならず、うまく個性を出している。
2006年。ギターが抜け、ベースが交代。4人編成。ギターはキーボードが兼任している。前作の路線で、ややキーボードが多い。8曲のうち3曲でロビー・ヴァレンタインが参加している。その3曲はコーラスがヴァレンタインに近い。最後の曲がアルバムタイトルになっており、10分以上ある。サビーネ・エデルスバッカーの声に合わせたサウンドで、バックの演奏は突出したところが少ない。サビーネ・エデルスバッカーのソロ・アルバムとしても通用する。日本盤ボーナストラックは映画「007ユア・アイズ・オンリー」の主題歌のカバー。007シリーズの主題歌では有名なほう。
2008年。オーケストラが参加し、もともとオーケストラ風だったサウンドがさらに本格的になった。管楽器の音に奥行きが出ている。本物のオーケストラを使ったので、その効果を活かすよう、キーボードの量を減らしている。ロックの躍動感を失わないよう、ギターも依然として曲の中心楽器となっている。「マイ・アース・ドリーム(フォー・ギター・アンド・オーケストラ)」はアコースティック・ギターとオーケストラによるインスト曲で、ボーナストラックとなっている。この曲の後に12分の「マイアースドリーム」が続く。
2010年。アルバム全体を、プロローグの「アントレ・ユニーク」とエピローグの「イグジット・ユニーク」で挟み、ボーナストラックのインスト曲を2曲、ボーカル曲の途中に置いている。前作と同様、オーケストラと合唱団が参加しているが、オーケストラの編成や合唱団の人数は分からない。
1991年。チェコスロバキアのバンド。ボーカルのヤン・クレイソンを中心とするギター2人の5人組。日本盤は93年に発売され、オープニング曲の「クレイソン」がラジオでよくかかった。ランニング・ワイルドのロックン・ロルフが参加。オーソドックスなヘビーメタルで、ヒット性のある曲もある。重厚な曲ばかりではなく、バランスのとれた内容。
1993年。オープニング曲は、長いイントロのあと、いかにもヨーロッパ風のヘビーメタルに続き、ソロの途中で十字軍遠征の戦闘と思われる効果音が入る。詩は英語で、チェコ語を翻訳してもらっているようだ。前作と同路線。