1995年。パンテラのボーカルのフィリップ・アンセルモを中心とするグループ。ギター2人の5人編成。どの曲もオジー・オズボーン在籍時のブラック・サバスに似ており、有名アーティストが自分の好きなサウンドをそのまま演奏しただけのアルバム。曲ごとにブラック・サバスのどの曲をふまえているかが分かる。カテドラルのような曲もある。フィリップ・アンセルモのボーカルはパンテラほど尖っていない。ギターはコロージョン・オブ・コンフォーミティーとクロウバー、ベースとドラムもクロウバーのメンバー。
2002年。ベースがパンテラのメンバーに変わった。70年代ハードロックとサザン・ロックの合成のようなサウンド。フィリップ・アンセルモのボーカルは表現力がすばらしい。しかし、サウンドはそれほど革新性はないのではないか。パンテラのメンバーがやっているバンドという話題性に助けられているところがある。
2007年。
2002年。ボーカル兼ギターのフィリップ・アンセルモを中心とするグループ。ギター2人の5人編成。ギターの1人はダウンのドラム。フィリップ・アンセルモはパンテラと同じ歌い方で、サウンドもパンテラがハードコアをやっているようだ。したがって曲がどれも短く、6分が2曲ある以外は1分台から3分台。ギターソロもあまりなく、ダイムバッグ・ダレルと同じサウンドを求めるのは無理。音の基本がハードコア。
2003年。前作は、サウンドの基本がハードコアであることが分かりやすかった。今回はリズムに変化を持たせ、曲も長くなっている。フィリップ・アンセルモはボーカルの実力を示していくのか、音楽のよさをアピールするのか、方向を出さないとパンテラの遺産がいつまでも続くわけではない。どちらを選ぶにせよ、現在の状況はパンテラの評価を上回っていない。
2004年。パンテラのギターのダイムバッグ・ダレル、ドラムのヴィニー・ポールを中心とするグループ。ボーカルはハルフォードのギター。4人編成。ボーカルはハードな部分ではメタルコア、ハードでない部分では普通の歌い方でも歌う。ギターは印象に残るフレーズが豊富で、ダイムバッグ・ダレルはロニー・モントローズやヌーノ・ベッテンコートと同じ才能がある。メロディーとサウンドの両方で新しいスタイルを創出したのはダイムバッグ・ダレルだけだ。