2004年。ドノヴァン・フランケンレイターはボーカル兼ギターのソロアーティスト。アメリカ出身。ほとんどの曲はアコースティック・ギター、ベースパーカッションで演奏され、補助的に用いられる楽器もハーモニカ、ウクレレ、オルガンなど、簡易なものが多い。リラックスした曲調。ダンスできたりビートを強調したりする曲はほとんどない。アルバム用の録音がなかったとしても、ほぼ同じような演奏が存在したであろうという雰囲気だ。ジャック・ジョンソンが1曲で参加している。
2006年。バンド演奏が主軸となり、ベース、ドラム、オルガンがしっかり演奏される。女性コーラスやゴスペル・コーラスも取り入れ、アルバムを本格的に「制作」したという雰囲気を持っている。「スパニッシュ・ハーレム・インシデント」はボブ・ディランのカバー、「ステイ・ヤング」はイギリスのフォーク・デュオ、ギャラガー&ライルのカバー。
2008年。さらにバンド寄りになり、どの曲もドラム、ベース、キーボードを主軸とする。専任ギター奏者も加えているようだ。アップテンポの曲もあり、同じサーフ・ミュージックのジャック・ジョンソンとは異なる指向を見せている。ドノヴァン・フランケンレイターが全曲の作曲にかかわっている。音は古風だがイメージはエレクトリック。ジャケットはザ・ブームタウン・ラッツの「哀愁のマンデイ」を意識したか。
2010年。