1979年。自主制作盤。ボーカル兼ギター、ギター、ベース、ドラムの4人編成。イギリス出身。このバンドが有名なのは、メタリカがこのバンドの曲を複数カバーしていることが大きい。7曲のうち4曲は6分から9分以上あり、ギターの小刻みなフレーズで曲を押し進めていく。リズムは前のめりだ。ボーカルは線が細めで、突き抜けきれない。「ザ・プリンス」「アム・アイ・イーヴル」「ヘルプレス」収録。ジャケットは1997年に再発売されたときのバージョン。
1981年。EP盤。アルバム未収録曲4曲入り。現在流通している「ライトニング・トゥ・ザ・ネイションズ」のドイツ盤CDにすべて収録されている。
1982年。邦題「偽りの時」。大手レコード会社から発売され、音質やアレンジが向上している。「ライトニング・トゥ・ザ・ネイションズ」に比べるとややポップで、「コール・ミー」はその傾向が顕著だ。「真夜中の出来事」もダイアモンド・ヘッドにしては明るい曲調だ。デビューアルバムのタイトルにもなっている「LIGHTNING TO THE NATIONS」が「世界人民に明かりを」という邦題で収録され、そのアルバムに収録されている「AM I EVIL?」も「悪魔のささやき」として収録されている。ジャケットはロドニー・マシューズ。
1983年。ベースとドラムが脱退。作詞作曲ができるボーカル兼ギターとギターの2人だけがメンバー扱いとなり、ベース、ドラムは複数のミュージシャンが演奏している。キーボードを取り入れ、メロディアスなハードロックになった。「アイ・ネード・ユア・ラヴ」はアメリカのバンドかというようなサウンド。大半の曲は5分以下となり、構成を聞かせるほどの長さではなくなっている。もっと大胆にアレンジしても逆によかったかもしれない。
1986年。10曲入り編集盤。「ライトニング・トゥ・ザ・ネイションズ」から「イッツ・エレクトリック」を除いた6曲と、シングル盤2枚の4曲を1枚のLPに収録し、ギターのブライアン・タトラーがリミックスしている。
1987年。79年から80年にかけて録音されたデモテープの曲を集めた企画盤。8曲すべてがアルバム、シングル盤として正式に発売されているが、この企画盤は編曲される前のデモ・バージョンを収録している。ジャケットはロドニー・マシューズ。
1988年。ベスト盤。「BEHOLD THE BIGINNING」と同じ内容。
1992年。未発表曲を含む企画盤。
1992年。1980年のライブ2曲と1982年のライブ6曲。
1993年。「カンタベリー」の2人を中心に再結成。骨の太いハードロックで、ボーカルの語尾でのビブラートがレッド・ツェッペリンのロバート・プラントを思わせる。オープニング曲の「スター・クロスド」はブラック・サバスのトニー・アイオミ、2曲目の「トラッキン」はメガデスのデイヴ・ムステインが参加している。回転の速いギターは少ないのでヘビーメタルではないが、アーティストがやりたかった音に近いと言えるだろう。グランジロックが最も流行していた時期なので、売り上げは苦戦したと思われる。
1994年。ライブ盤。
1997年。初期のデモ集。
1999年。ベスト盤。
2000年。ライブ盤。
2000年。
2004年。2枚組ベスト盤。
2005年。再々結成。
2007年。