2009年。邦題「狂おしき薫り」。女性ボーカル、ギター兼キーボード、ベース、ドラム兼ボーカルの4人編成。ドラム兼ボーカルはザ・ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイト、女性ボーカルはザ・キルズのアリソン・モシャート、ギター兼キーボードはクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのディーン・フェティータ、ベースはラカンターズのジャック・ローレンス。キーボードはオルガンがほとんどで、ドラムはホワイト・ストライプスのような叩き方だ。作曲はメンバー全員が行っているが、曲ごとに作曲者は異なる。ホウィト・ストライプスをバンド編成で演奏したようなサウンドだ。「ニュー・ポニー」はボブ・ディランのカバー。
2010年。アリソン・モシャートの存在感が大きくなり、オルガンをギター並みに重要な楽器として使っている。実際にはオルガンの音に似せたシンセサイザーやエレクトロニクスだろうが、音圧を上げて70年代感を大きくしている。ジョン・ポール・ジョーンズがキーボードで活躍したころのレッド・ツェッペリンに近い雰囲気があり、叫びまくるアリソン・モシャートのボーカルが聞き手を威圧する。11曲で35分。