1991年。メンバーそれぞれが優れたメロディー・センスと技術を持っていて、純粋なヘビー・メタルをやっている。特にギターはすばらしい。無駄な装飾を一切省いた音づくり。
1993年。キーボードが加入して5人編成になった。ロイ・S ・カーンのボーカルはこのアルバムから実力を発揮。前作には無かったバック・グラウンド・キーボードやコーラスも加わり、本格的サウンドになった。「サイレント・クライング」収録。あくまで評価されるべきはギターのトゥーレ・オストビーだ。最後の曲はまた大作。このアルバムで日本デビュー。
1995年。サウンドはプログレッシブ・ヘビーメタル。実力のあるボーカルを擁していることを引き合いに出すまでもなく、ドリーム・シアターと比較されることは宿命で、比べられた瞬間に敗北だ。比べられることが水準のクオリティに達していることの証明であると言ってもよい。代表作。
1997年。保守的なヘビーメタル・ファンからは敬遠されるサウンド。ヘビーメタル以外のジャンルで売り出せばかなり反応があるのではないか。ボーカルやギターに機械的な処理が施してある。アーティストとしての好奇心もあっただろう。メロディーは、さして変わっていない。現在のプログレッシブ・ヘビーメタル・バンドが将来こうした方向に進むことは十分に考えられるという意味では、暗示的作品だ。