2006年。オープニング曲は戦前のSP盤のような曲で始まり、2曲目以降はギターとキーボードが控えめに演奏するガレージ風ロック。ドラムは強く叩かないので音全体がデモテープのような簡易さがある。ボーカルはダイナソー・JRやニール・ヤングのような脱力感があり、強さや勢い、男性性を強調するロックとは逆の志向をしている。12曲で38分。
2006年。タイトル曲にライブ5曲を追加した日本企画盤。ライブは客が録音したような音。
2007年。オープニング曲は故意に音を割った耳障りなロックが出てくる。2曲目以降はアコースティックギターやありふれた音のキーボードで、インディーズ特有の装飾の少ないサウンドになる。前作よりもドラムが前に出て、バンドサウンドとして整合感が出ている。「サタン・セッド・ダンス」はキーボード主導のダンス。
2011年。サウンドの整合感、聞きやすさが大きく向上し、インディーズであることを感じさせないポップなアルバムとなった。キーボードは洗練された音になり、メロディー、サウンドとも現代風になっている。このアルバムがデビュー盤ならば、バンドに対するイメージが変わるだろう。