1955年。白人女性4人のコーラスグループ。2008年に日本盤が発売された。もともとのアルバムに収録されている10曲は全曲がアカペラ。メロディーを主導しているのは2番目または3番目に高い声で、最も高い声と最も低い声は副旋律を歌う。「ロリポップ」はシングル盤の曲なのでボーナストラックとして冒頭に収録されている。他のシングル盤の曲も追加収録されており、ジャズバンドの伴奏がついていることが多い。「ザ・ウェディング」はメンデルスゾーンの「結婚行進曲」がオルガンで挿入される。1曲が1分半から2分なので、20曲でも計45分。
1957年。「ミスター・サンドマン」を含むアルバム。前作とは異なり、全曲にジャズバンドによる伴奏がついている。伴奏の分、曲が長くなり、2分台に延びている。歌詞の内容に合わせて演奏も「ジャスト・ビトウィーン・ユー・アンド・ミー」はポール・アンカの「電話でキッス」(1961年)とよく似たメロディーだが、コーデッツは1957年の録音。「レイ・ダウン・ユア・アームズ」は行進曲のリズムで、バックの演奏もブラスバンドになっている。「怪傑ゾロ」は馬が駆ける音や鞭の音が入っている。曲によっては多重録音で5人以上の多声になっている。「ボーン・トゥ・ビー・ウィズ・ユー」収録。
1962年。映画音楽やミュージカルの曲を歌ったアルバム。バックの演奏はオーケストラが多い。ボーナストラックは15曲あり、この中にはロックン・ロールやフィル・スペクターが在籍したテディ・ベアーズの「逢った途端に一目惚れ」などが含まれる。このアルバムが出た当時はすでにガールズポップの時代に入っており、白人による上品なコーラスグループだったコーデッツは人気が出なかったようだ。コーラスは低めに落ち着いている。「栄光への脱出」「日曜はダメよ」「80日間世界一周」「ケ・セラ・セラ」「避暑地の出来事」収録。
2002年。ベスト盤。20曲入り。