1998年。シングル盤等の収録曲を集めた企画盤。1995年から97年の録音。ボーカルがいたころの録音もある。「アンティル・ユア・ハート・ストップス」に比べ、絶叫の度合いが高い。「クラムボーン」は後半に無音部分のあとメタリカの「ファイト・ファイア・ウィズ・ファイア」「クリーピング・デス」のカバーがある。
1998年。定型ではないハードコアに叫ぶようなボーカルを乗せたサウンド。定型ではない曲の中にノイズや衝動的ではなく、アンサンブルを組み立てている。曲は長め。最後の曲は8分弱の曲のあと、ノイズのコラージュになる。絶叫するようなボーカルが聞き手の高揚感を高めている。ギター、ベースは音の塊。日本盤は2006年発売。
1999年。5曲入りEP。アルバムとは異なるサウンドで、メロディーがしっかり作られたロック。ボーカルは絶叫せず、通常のボーカルのように歌う。「マグニファイド」はアップテンポ、「バーニング・ダウン・ザ・ビルボード」はアコースティックギター中心の曲。「ソナタ・ブロッズキー」は7分半のインスト曲。全曲が「ジュピター」の日本盤に収録されている。
2000年。「アンティル・ユア・ハート・ストップス」から大きく変化し、メロディアスなロックとなった。ボーカルはファルセットを含む、強弱に気を遣った歌い方。「ディケイ・オブ・ザ・ディレイ」はギターのディレイがサウンド上大きな役割を果たしていることを示す。「イン・ザ・ストリーム・オブ・コマース」も同様。
2002年。5曲入りEP。ギターのディレイを生かしたメロディアスなロック。他のアメリカの有名バンドとそれほど違わない余裕が感じられる。このEPで日本デビュー。
2002年。6曲入りEP。アコースティックギターの使用が以前よりやや多いが、それでも全体的にはエレキギターのディストーションが大半を占めるロックだ。
2003年。ギターの輪郭をあいまいにし、メロディアスなボーカルを乗せてオルタナティブ・ロックに近いサウンドとなっている。ベースは硬い音。ロックとしてはバランスが取れているとも言える。ケイヴ・インのアルバムでは最もメロディアスか。代表作。
2005年。方向の異なる2つのサウンドが同一のバンドで演奏されている。ひとつは絶叫ボーカルをを含むハードな曲。ベース兼ボーカルが主導する。もう一つはメロディアスで穏やかな曲。ボーカル兼ギター兼キーボードが主導する。個性が明確に分割された分、全体的な統一感は志向されていない。
2009年。4曲で13分のCDと13曲のライブDVDの2枚組。2、3分台の3曲はアップテンポでハード、6分ある曲も絶叫ボーカルが入る。デビュー当時並みにハードだ。
2011年。