1994年。邦題「時の砂」。キーボードが中心の5人組。マグナ・カルタ・レーベルから出ている。このバンドの特徴はオルガンの使用率が高いことだ。曲は長く、8~10分は4曲、最後の曲は22分。即興演奏はなく、最初から最後まできちんとアンサンブルが成り立っている。ボーカルやコーラスは聞きやすい。曲が短い方がいい出来。
1998年。ルーツが全盛期のイエスとエマーソン・レイク&パーマーだというのは誰でも感じることである。しかし、それほどリズムが頻繁に変わるわけではなく、メロディーの流れは自然だ。そういう意味ではハードロックに近い。ボーカルの実力はマグナ・カルタの中で最高級。本格的オルガン・ソロも出てくる。
2001年。ギターとベースが抜け、メンバーは3人に。曲がコンパクトになり、10分が1曲だけ。ボーカル部分が少なくなり、7曲のうち3曲がインスト曲。デビュー当時のスリリングさはやや衰えた。