1997年。ディープ・パープル、レインボーのギター、リッチー・ブラックモアが女声ボーカルと結成したグループ。キーボードを含む3人編成。リッチー・ブラックモアはギター、ベース、ドラムを演奏。アコースティック・ギターを中心に使い、エレキ・ギターは少ない。レインボー時代と同じようにクラシック音楽からのメロディー使用が多く、サウンドがハードロックからフォーク風ポップスに変わっただけだ。「ライティング・オン・ザ・ウォール」はチャイコフスキーの「白鳥の湖」からクラブ・ミュージックに移るが、編曲が強引だ。「プレイ・ミンストレル・プレイ」はジェスロ・タルのイアン・アンダーソンが参加。「オーシャン・ジプシー」はルネッサンスのカバー。
1999年。「ポーリシュカ・ポーレ」やバッハの平均律クラヴィーア曲集第一巻第一番のイントロ等を使用し、ブラックモアズ・ナイトが編曲している。ポール・モーリアやフランシス・レイ、ウェルナー・ミューラーと同じで、作曲よりも編曲に関心が集まる。ヨーロッパ諸国の民謡をひととおり並べるというアイデアは、ありふれてはいるがバラエティーに富むことにもなるので多少評価できる。イングヴェイ・マルムスティーンズ・ライジング・フォース、ストラトヴァリウスのキーボード、ヤンス・ヨハンソンが参加。
2001年。サウンドは変わらないがクラシック音楽や民謡からの露骨な借用が減ったため、古楽器を用いた女声ボーカルのポップスになっている。「時代は変る」はボブ・ディランのカバー。自作曲が増えるとやや刺激に欠けるのは否めない。こぢんまりとしたルネッサンス。このアルバム以降、日本と海外ではジャケットが異なっている。
2001年。バラード集。
2002年。ライブ盤。
2003年。前作の路線。ギターがディープ・パープル、レインボーのリッチー・ブラックモアでなかったならば、日本盤を出すのは難しいサウンド。ギターは古風だが取り立てて特徴的な演奏ではない。「ダイアモンド・アンド・ラスト」はジョーン・バエズのカバー。
2004年。ベスト盤。
2006年。自作曲よりもディープ・パープルの「チャイルド・イン・タイム」とレインボーの「ストリート・オブ・ドリームス」をカバーの方が話題になったアルバム。2002年にエヴァネッセンスがヒットして以降、ラクーナ・コイルやナイトウィッシュ、ララクライのような女声ボーカルのバンドが注目されているので、多少はブラックモアズ・ナイトにも追い風がある。リッチー・ブラックモアの幻影をいかに消し去るかが世界的成功のポイント。エレキ・ギターとキーボードの量が増え、アコースティック・ギターは数ある楽器のひとつとなっている。「アイ・ゲス・イット・ダズント・マター・エニーモア」「St.テレサ」などはハードロック。
2006年。クリスマスの企画盤。
2008年。日本盤は出なかった。
2010年。