2013年。キーボードを中心とするバンドサウンド。ストリングス、コーラスをよく使う。ギターはほとんど出てこない。キーボードは鍵盤楽器として使われることが多く、エレクトロニクスとして使われることは少ない。ジャケットを含めて映画を模しているが、曲は大仰ではなく、どの曲も明瞭なリズムがあるメロディアスなロックだ。「オーヴァージョイド」はプログラミングによるリズムを使っている。
2016年。前作と同様に映画の告知のようなジャケットになっているが、曲は一般的なロックバンドに近い。メロディーも音の輪郭も明瞭で、伝統的な楽器とエレクトロニクスを適度に織り交ぜている。最先端の音というわけではない。バンドサウンドに安心感を覚え、エレクトロ音楽やヒップホップのような90年代以降の音楽にやや気後れする層には受け入れられやすい。イマジン・ドラゴンズを抑制したような曲調。どの曲も3分から4分にまとめられ、曲によってはもっと長くてもよいと思わせる。