1999年。キーボードを含む5人編成。ギターのオーラフ・レンクが中心。ボーカルに歌唱力があり、曲も適度に激しく、ポップな曲も作曲できる。オーラフ・レンクはクラシック音楽を嗜好するらしく、ギター・ソロはいわゆる速弾きの影響が見られる。キーボードはそれほど出てこないが、出てくるときは教会オルガンのような重厚さ。ビバルディの和声と創意への試み第1集から「夏」のアレグロ・ノン・モルトを単独曲として使用。「マネー、マネー」はアバのカバー。
2000年。ギターが1人増え、ドラムが交代、6人編成。ヨーロッパ型ヘビーメタルで、ドラムはツーバスを踏むが曲はそれほど激しくない。オープニング曲の「ソルジャー・オブ・タイム」はギターメロディーがすばらしく、すぐに覚えられる印象的なイントロだ。ショパンの練習曲集第4番作品10を単独の曲として使用。「S.O.S.」はアバ、ボーナストラックの「ロジカル・ソング」はスーパートランプのカバー。
2001年。前作と同路線だが、力を出し切れないような曲がある。「エイシズ・オブ・グローリー」のようなメロディーがアルバム全体に入っていればさらに評価は高くなる。ギターの主張をもう少し抑えてもよい。ベートーベンの交響曲第5番の第1楽章を単独曲で使用。「エイゼス・デス」はグリーグの「ペール・ギュント」の「オーゼの死」。「ザ・ウィナー」はアバのカバー。
2002年。「ハート・オブ・スティール」からさらに曲をよくしたアルバム。過去のアルバムを越えている。ビバルディの和声と創意への試み第1集「春」のアレグロを使用。「アイ・サレンダー」はレインボーで有名なラス・バラードのカバー。アルバムの質の問題から、他人の曲は一切不要に思われる。デビュー以来、取り上げるクラシック音楽にも工夫なし。
2003年。キーボードが抜けボーカル、ベースが交代。5人編成。ボーカルはスウェディッシュ・エロチカ、トリートのマッツ・レビン。キーボードはオーラフ・レンクが弾いている。ボーカルはイングヴェイ・マルムスティーンで歌っていたこともあるので、比較されやすい。ボーカルの実力も、アルバムの出来も大きく超えるとは言えない。曲に関しては、この手のサウンドはありふれており、別の個性が必要だ。ギターだけで持たせるのは苦しい。「カプリースNO.16」はパガニーニ作曲。「ハイウェイ・スター」はディープ・パープルのカバー。
2005年。ギター、ベース、ドラムが抜けベースが加入、3人編成。前作と同路線。前作からの課題もそのまま引き継いでおり、クラシックのカバーもありきたりで必然性がない。「インヴェンション#13」はバッハ作曲、「ヴィヴァルディ:協奏曲<四季>作品8第4番ヘ短調「冬」作品8-4」はやや理解に欠ける邦題だがヴィヴァルディ作曲、「熊ん蜂の飛行」はリムスキー・コルサコフ作曲。
2007年。
2009年。
2010年。ベスト盤。
2012年。