ATOMIC ROOSTER

  • キーボード奏者のヴィンセント・クレインを中心とするイギリスのロックバンド。プログレッシブ・ロック、ハードロックの中間的なサウンド。
  • オルガンを使ったロックが中心だが、曲調は一定しない。メンバーの数は少なめで、メンバー交代が多い。
  • ヴィンセント・クレインは故人。

 
THE CRAZY WORLD OF AUTHUR BROWN/THE CRAZY WORLD OF AUTHUR BROWN

1968年。ボーカルのアーサー・ブラウンを中心とするバンド。ギター不在、キーボードを含む4人編成。キーボードはビンセント・クレイン。ドラムはカール・パーマーではない。日本では当時アーサー・ブラウンと表記されていた。オルガンとピアノを中心とした演奏にアーサー・ブラウンがソロ歌手のようなボーカルを乗せる。曲によってはホーン・セクションやストリングスが入る。「ファイア」が代表曲となっているが、この曲はアルバムの中で浮いた存在。

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ATOMIC ROOSTER

1970年。邦題「アトミック・ルースター登場」。クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウンのキーボード、ヴィンセント・クレインとドラムのカール・パーマーが結成したバンド。ベース兼ギター兼ボーカルと3人編成。ヴィンセント・クレインのオルガンを中心とするサウンドで、ボーカルとギターがそれに次いで目立つ。オルガンが目立つディープ・パープルやユーライア・ヒープに比べると、特徴が目立たないために地味な印象を与える。「13日の金曜日」収録。カール・パーマーはこのアルバムのあと脱退しエマーソン・レイク&パーマーを結成。

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DEATH WALKS BEHIND YOU

1970年。邦題「死の影」。ヴィンセント・クレイン以外のメンバーが交代。アンドロメダのボーカル兼ギターのジョン・カン、ドラムにポール・ハモンドが加入。オープニング曲と最後の曲が7分台。8曲のうち3曲はジョン・カンが単独で作曲し、ギターもオルガンと対等の演奏をする。オープニング曲はピアノをうまく使い、おどろおどろしさを出している。そうした雰囲気は全体的にも言えるが、ボーカルの歌唱力は後退した。

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IN HEARING OF...

1971年。専任ボーカルが加入し4人編成。前作よりはボーカルが向上したが、曲はインパクトに欠ける。ジャケットはロジャー・ディーン。ギターのジョン・カンとドラムのポール・ハモンドはこのアルバムのあと脱退しハード・スタッフを結成。ボーカルのピート・フレンチはカクタスに加入。

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MADE IN ENGLAND

1972年。再びヴィンセント・クレイン以外のメンバーが交代。ボーカルはコロシアムのクリス・ファーロウ。これまでと雰囲気が異なり、キーボードがピアノ中心となっている。シンセサイザーも使うので、相対的にオルガンの量が減っている。ボーカルはソウルに近く、うまい。ストリングス、ホーン・セクション、パーカッションを必要に応じ取り入れる。「スタンド・バイ・ミー」はソウルそのもの。B面のオープニング曲の「ブレスレス」はB面最後の「クローズ・ユア・アイズ」のイントロを使用する。「ブレスレス」はピアノ、オルガンがメーンのインスト曲、「クローズ・ユア・アイズ」はソウル。

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NICE'N'GREASY

1973年。ギターが交代。前作の路線。やや緊迫感に欠ける。「セイヴ・ミー」は「13日の金曜日」の再録音で、ホーン・セクションを入れたソウル、ファンク風になっている。このアルバムで解散。

 
NICE'N'GREASY

1973年。ヨーロッパで発売されたアルバム。ジャケットが異なる。

 
ASSORTMENT

1974年。ベスト盤。シングルのみで発売され、最大のヒットとなった「悪魔の答」が初めて収録されたアルバム。

 
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1977年。「アトミック・ルースター登場」と「死の影」からのベスト盤。

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ATOMIC ROOSTER

1980年。再結成。ヴィンセント・クレイン、ジョン・カンとドラムの3人。

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HEADLINE NEWS

1983年。ヴィンセント・クレインとポール・ハモンドの2人。ボーカルとベースとキーボードをビンセント・クレイン、ドラムをポール・ハモンドが演奏している。ギターはデイヴ・ギルモアとバーニー・トーメが複数の曲で弾いている。女性ボーカルがほとんどの曲で参加し、以上の5人が中心となって録音している。1983年にしてはボーカルもキーボードも古風で、よく言えば70年代前半の雰囲気を残している。